コリコリしていて腫れているしこりのようなモノは、何なのか気になりますよね。
それが首に出来ているとしたらニキビか粉瘤の可能性がありますね。
しこりニキビは本当に跡が残りますし、何より恥ずかしいですよね。
しかし、ニキビ跡は治療すれば目立たなくなるそうです。
今回首に出来たニキビについて解説していきます。
これにはニキビの治療内容や病院・クリニックで行う治療を載せておきました。
是非記事に目を通してみて下さいね。
Contents
ニキビの種類としこりニキビ
ニキビの種類ですが、「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」「紫(しこり)ニキビ」の順で悪化していきます。
ニキビの種類 | 特徴・説明 |
白ニキビ | ニキビの初期段階で皮脂が詰まってポツンと小さな白い点をしています。 |
黒ニキビ | 白ニキビが酸化した状態です、シミやほくろのようにも見えます。 |
赤ニキビ | 白ニキビが悪化して炎症を起こしている状態です。 |
黄ニキビ | 膿が見えて黄色くなっています。 |
紫ニキビ(しこりニキビ) | ニキビの中で一番大変なニキビです。 ニキビの最終段階でここまで来ると跡が残りやすいです。 |
通常はニキビには芯がありますが、しこりニキビの場合はニキビの芯が見えない場合があります。
さらに、芯が見えないしこりニキビには変色しない場合があります。
アクネ菌が原因ですが、アクネ菌は主にヒトの身体に存在する微生物のうち、多くの人に共通して見られ、病原性を示さない物を指す常在菌です。
もしアクネ菌が居なくなったら、肌表面のバランスは崩れて別の肌のトラブルが起きるかもしれませんね。
大事なのは菌のバランスです。
- 表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)
皮膚表面や毛穴に存在する - アクネ桿菌( Propionibacterium acnes)
この菌は嫌気性菌です。 - 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
皮膚表面や毛穴に存在するが、存在しているだけでは問題がない
しこりニキビ(硬結ニキビ)が出来る原因
それでは、どうしてしこりニキビが出来てしまうのか、その原因を見てみましょう。
エラスチンとコラーゲン
しこりニキビの原因には、ニキビが悪化する過程で発生する活性酸素によって、エラスチンとコラーゲンが壊れることが関係しています。
そうなると毛穴も壊れてしまい、それを修復しようと肌は新しい細胞を作り過ぎてしまいます。
これらが肌を硬くする要因となり、結果的にしこりニキビを引き起こすことに繋がります。
ホルモンバランスの乱れ
また、ホルモンバランスの乱れでもニキビが悪化します。
ストレスや寝不足などが重なると皮脂の分泌がホルモンの影響を受けて、皮脂が過剰に分泌されてしまい、思春期を過ぎても治らない場合があります。
ホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバーも狂ってきます。
ターンオーバーが正常に行われなくなると、新しい皮膚が生まれ変われなくなり古い角質が落ち切らずに残ってしまうため、その毛穴に老廃物が詰まってニキビになります。
腸内環境
腸内環境が悪くなってもニキビが出来やすくなります。
腸内環境が悪くなると腸内には老廃物が蓄積されていき、やがて腸内から血液中に流れて体中を巡っていきます。
この老廃物を体の外へ出そうとしたときに、皮膚に炎症が起きニキビになります。
血行不良
体が冷えたり運動不足だったりしても、しこりニキビが出来やすくなります。
冷えなどで血流が悪くなると血の塊が出来やすくなるからです。
紫色のしこりニキビを作る原因になりますので身体を温めましょう。
しこりニキビの改善と治療
紫ニキビ(しこりニキビ)になってしまったら、自己流のケアはせず、皮膚科やクリニックに通うことをおすすめします。
ニキビの中に血液と膿が混じり合っているため、膿や血液を出すために切開が必要になる場合もあります。
医療機関で処方される主な薬物治療
- 過酸化ベンゾイル
- クリダマイシン/過酸化ベンゾイル(配合剤)
- アダパレン
- 内服抗菌薬
- 外用抗菌薬
- アダパレン+内服抗菌薬(併用)
- アダパレン+外用抗菌薬(併用)
過酸化ベンゾイルは角質の剥離作用、アクネ菌の殺菌的効果や炎症を抑制したり、皮疹を減少させる働きがあります。

一方、内服薬ではアクネ菌の増殖や炎症を抑制する抗菌薬が主に使用され、皮脂分泌の抑制や抗酸化作用を期待した補助的内服療法として、ビタミン剤が使用されます。
もし、他の治療が無効であったり、他の治療が実施できない場合は治療選択肢の一つとして漢方薬が用いられることがあります。
ドラッグストアで手に入る市販薬
- クレアラシル
- ペアアクネクリームW
- イハダ アクネキュアクリーム
- ビフナイト
また、どの薬を使ったら良いか迷ったら薬剤師の方と相談してみてください。
クリニックで行う治療
主な治療方法 | 説明 |
ケミカルピーリング | 古い角質を薬剤を用いて剥がし、皮膚の再生を促すことでさまざまな治療効果が期待できる方法です。 |
医療用LED | 従来のレーザーのように熱作用を使用しないため、組織へのダメージを最小限に抑えつつ皮膚の状態を改善できる治療法です。 |
面ぽう圧出 | 用手的または炭酸ガスレーザーで、毛穴の詰まりを取り除く治療方法です。 |
レーザーピーリング | 治療部位にカーボンローション(炭の細かい粒子でできたローション)を塗った後、Qスイッチ・ヤグレーザーを照射する治療です。 カーボンローションは皮膚表面だけでなく毛穴にも入っていきますので、毛穴の中でカーボンローションとレーザーエネルギーが反応し、真皮の膠原線維を吸収させるとともに線維芽細胞を活性化させます。 これにより、毛穴を引き締めると同時に張りのある若々しい肌の再生を図ります。 |
イオン導入 | 薬剤をイオン化し、直接電流を用いて導入することにより、多くの薬剤を皮内に浸透させることができる方法です。 ただ単純に肌に付けるより数十倍の成分が浸透すると言われています。 |
治らないニキビの原因を病院で!皮膚科や美容皮膚科での検査、診断、治療方法とは
しこりニキビの予防法
厄介なしこりニキビですが、皮膚科の治療以外でもご自身で出来る身近なケアはあります。
生活習慣の見直し
生活習慣を見直すことでホルモンバランスの乱れが修正されていきますし、予防法にもなります。
- 積極的に体を動かすこと
ウォーキングなど無理のない範囲で、継続して続けられる運動方法を見つけましょう。 - 野菜や大豆製品など、栄養価の高い食べ物を積極的に摂る
(特にビタミンB群やビタミンC) - 飲酒や喫煙は控える
- 毎日6~8時間の良質な睡眠を取る。また、できるだけ0時前には眠りにつくこと。
スキンケア
今回取り上げたのは首ですから、お風呂に入った際はシャンプーやボディソープなどの洗い流しを忘れないように丁寧に流しましょう。
その後は保湿も忘れずに行います。
肌のターンオーバーを促してくれるボディ用の保湿アイテムを使用しましょう。
そして、首は紫外線を浴びやすく紫外線対策も忘れやすい部位なので、日焼け止めや日傘などを活用してお肌を守ればニキビ対策にも繋がります。
ニキビ以外の可能性も、粉瘤(ふんりゅう)について
しこりと言われる症状にはニキビの他に粉瘤という物があります。
この粉瘤とはどのような病気なのか見てみましょう。
粉瘤とは
粉瘤(アテローム、アテローマとも呼ばれます)とは本来ターンオーバー(皮膚のサイクル)によって皮脂や角質が削げ落ちるはずが老廃物が剥がれ落ちずに皮膚の下に溜まってしまった症状のことを言います。
また、その老廃物はどんどん溜まっていき、時間ごとに大きくなっていきます。
身体のどこにでも出来ますが、特に顔、首、背中、耳の後ろが出来やすいです。
数ミリから数センチ半球状の半球状のしこり(腫瘍)でかなり大きくなる場合があり、その場合は手術が必要になる可能性もあります。
しばしば中央に黒点状の開口部があり、押し出すと臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります。
粉瘤の種類には外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫があります。
外毛根鞘性嚢腫は頭部に多く生じ、多発性毛包嚢腫は腕や首、脇にたくさん出来やすいです。
これらはよく脂肪腫と間違われやすいです。
粉瘤の癌化とは
恐ろしいことにまれに粉瘤が癌化したという報告があります。
粉瘤の癌化は中高年齢層の男性のお尻の部分に生じた物に多いと言われています。
皮膚開口部より雑菌が侵入して化膿することがあり、これを炎症(化膿)性粉瘤と呼びます。
患部は赤く腫れ上がって痛みもあります。
治療には抗生物質を内服し、ひどい化膿には切開して膿を取り除きます。
特に赤みや痛みを伴わない場合は、科学的切除手術(メスを使って粉瘤を表面の皮膚ごと切り取って縫ってしまう)をすることになります。
大きくなければ局所麻酔で日帰り手術が可能です。
また「へそ抜き法」と呼ばれる簡単な手術法があります。
ニキビとはどんな物?ニキビの種類による症状と原因について詳しく解説します!!
しこりニキビは我慢せず治療しましょう
しこりニキビと言われる物は色でいう紫ニキビのことです。
それはニキビの最終段階でニキビ跡も残りやすいと言われています。
原因はエラスチンやコラーゲンが壊れやすいからでも起こるし、ホルモンバランスが乱れても起き得ます。
予防方法としては規則的な生活習慣の見直しと肌の保湿をおすすめします。
それでもダメなら皮膚科を受診して治療しましょう。
主な薬や施術による治療方法を紹介しました。
また、ニキビに似た粉瘤という症状もまれに癌化になる恐れがあり、注意が必要です。
その場合も手術によって切り取ることで回復するようです。
そんなしこりニキビはならない方が良いに決まっていますが、なってしまった場合このような対策があるということを今回お伝えしました。
皆さんもぜひ肌トラブルには気をつけて過ごしてくださいね。
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