ニキビは顔だけでなく体の色々な場所に出来、背中にも出来ることがあります。
そして、なかなか治りづらいものです。
ニキビの予防方法や出来てしまったニキビの治療やニキビ跡の治療、また、保険適用の治療と保険適用外の治療もまとめてみましたので、少しでもニキビの予防・ニキビの症状の改善に役立てればと思います。
なんで思春期ニキビは出来るの？
まず、なぜ思春期にニキビが出来てしまうのかを見てみましょう。
思春期ニキビとは
10代の成長期に出来るニキビは過剰な皮脂の分泌が一番の原因です。
思春期に増加する男性ホルモン「アンドロゲン」には皮脂の分泌を高める性質があります。
そのため、思春期ニキビは脂分泌の多い額から鼻にかけてのTゾーンにできやすいニキビです。
思春期はホルモンバランスが乱れやすく、過剰な皮脂の分泌が古い角層とともに毛穴を詰まらせ、皮脂腺に皮脂が溜まりアクネ菌が繁殖してしまいニキビになります。
対して、大人ニキビは頬やあご等のUゾーンに多く、同じところに繰り返しできるニキビです。
糖分・脂分の多い食生活やストレスの増加などもホルモン分泌の異常や皮脂分泌の促進につながります。
コメドとターンオーバーの関係
ところで、みなさんコメドをご存知でしょうか？
別名白ニキビといわれ、悪化すると赤ニキビや黒ニキビのように炎症を起こしてしまいます。
また、白ニキビが出来る原因はターンオーバーの乱れがあります。
ターンオーバーとは肌の生まれ変わりのことを言い、通常は１０代の方ですと２８日ぐらいで肌が入れ変わります。
ターンオーバーが乱れると正常な肌の新陳代謝が行われず、結果、皮脂などの老廃物が肌の表面に溜まっていってしまいます。
また、肌のバリア機能も低下してしまいます。
水分が逃げやすくなったり、肌が乾燥状態になり、これ以上乾燥させないように皮脂がドンドン分泌されて、肌表面を覆ってしまいニキビの原因となります。
顔ダニは誰の顔にも棲み着いていて、皮細胞や皮脂を食べています。
顔ダニが余分な皮脂を食べてくれるおかげで健康な状態が保てているのですが、多すぎると死骸やフンが顔に多くついて毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。
おでこの思春期ニキビの原因と対策とは!?中高生の方は必見です
顔に出来たニキビの対処
顔のニキビと言えば、思春期ニキビでよく出来やすいニキビですよね。
ここでは顔に出来たニキビの対処法を説明していきたいと思います。
ここでは主に皮膚科や美容皮膚科についての対処法をご紹介します。
ケミカルピーリング
フルーツ酸などのピーリング剤を使用し、皮膚表面および毛穴部分の角質を剥離させるお肌のトリートメントです。
ニキビ・過剰皮脂・くすみ・小じわに対して効果があります。
イオン導入
イオン導入というのは、主にビタミンC（L-アスコルビン酸）をはじめとした美肌成分を肌に塗布し、そこに微弱電流を流すという治療法です。
電流によって肌表面の成分がイオン化すると肌の内部に浸透しやすくなり、化粧品として塗った場合より高い効果を発揮すると言われています。
ビタミンCのイオン導入は補助的な治療法にとどまっているため、他の施術と併用されることが多くなっています。
特に相性が良いと言われているのが、ケミカルピーリングでピーリング後にイオン導入を行うといった治療を行う医療機関が増えているようです。
アクネライト（光線治療 クロモライト）
アクネライト（光線治療 クロモライト）はFDA（米国食品医療品局）の認可を受けた医療レーザーで、ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌する効果があります。
また、肌の働きを活性化させる効果もあるので肌質改善にも効果的です。
アクネ菌の出すポリフェンとアクネライトの光が反応し活性酸素が生じます。
この活性酸素が細菌を破壊することで、高い殺菌作用が生まれます。
アクネライトはこの効果が他の施術に比べ強力で、ニキビ治療に非常に適しており、重度の赤ニキビにも対応しています。
また、アクネライトには肌のコラーゲンを活性化させたりメラニンを除去する効果もあるので、治療後のニキビ跡も綺麗にしてくれます。
治らないニキビの原因を病院で！皮膚科や美容皮膚科での検査、診断、治療方法とは
体に出来たニキビの対処
顔のニキビはアクネ菌が原因として多いですが、体にニキビが出来る原因はマラセチア菌が原因のケースがあります。
- 顔＝アクネ菌
- 体＝マラセチア菌
- アクネ菌：不規則にぽつんぽつんと出てサイズは大小さまざま
- マラセチア菌：アクネ菌より赤みが小さく広範囲に散らばるように出てサイズは均一
体に出来たニキビ（マラセチア菌）にはイソプロピルメチルフェノールが配合されている商品を選んでみてください。
一方、アクネ菌も炎症の原因となるため、アクネ菌を殺菌するサリチル酸と炎症を鎮静させるグリチルリチン酸2Kが配合されている商品をお選びください。
- マラセチア菌殺菌成分配合のボディケアを行う
- オイルカットの商品を選ぶ
- しっかりすすぐ
- 角質ケアで毛穴を詰まらせない
ニキビの原因となる様々な菌やウイルスとは？菌やウイルスとニキビが生じる関係性を解説します！
清潔が第一！おススメの化粧水
ニキビは予防も大切です。
予防することを日々心がけることによって、ニキビが出来にくい肌になります。
ここではニキビケアにおすすめ化粧水について紹介をしたいと思います。
メンソレータム アクネス ニキビ予防薬用モイスチャー化粧水
- メーカー名：ロート製薬
- 商 品 名：メンソレータム アクネス ニキビ予防薬用モイスチャー化粧水
- 価 格：858円 (希望小売価格・税込)
べたつかず、優しい使い心地の化粧水です。
しっとりタイプの化粧水で、イソプロピルメチルフェノールがニキビの元になるアクネ菌を毛穴の奥まで殺菌し、イプシロンーアミノカプロン酸が炎症を抑えてニキビを防ぎます。
潤い成分ビタミンC誘導体も配合されており、お肌に潤いを与えます。
クレアラシル ニキビ対策 薬用 パウダーローション10X しっかり殺菌
- メーカー名：レキッドベンキーザー・ジャパン
- 商 品 名：クレアラシル ニキビ対策 薬用 パウダーローション10X しっかり殺菌
- 価 格：626円 (参考価格)
クレアラシル薬用パウダーローション10Xは洗顔後に使用する薬用化粧水です。
殺菌成分のサリチル酸が10倍配合されているので、毛穴の奥のアクネ菌までしっかりと殺菌でき、ニキビ予防にとても効果的です。
化粧水がニキビの原因に！？ニキビへの影響とニキビ予防になる化粧水をご紹介
ニキビを直して高校デビューしちゃおう
ニキビは予防が出来る病気です。
出来てしまったニキビには保険が効く治療と保険が効かない治療があります。
最近では塗り薬「アダパレン」が保険適用になり、治療の選択肢も増えてきました。
- 医師による診断
- 皮脂の押し出し
- 内服療法（抗生剤、ビタミン剤）
- 外用療法（抗生剤含有ゲル、ディフェリンゲル）
※ディフェリンゲル・・・国内初のレチノイド様作用を有する外用剤です。
毛穴の詰まりを取り除くことで、赤いニキビだけでなく白ニキビにも効果があります。
- BHAケミカルピーリング：脂溶性のBHAは毛穴に詰まった皮脂を溶かしながら毛穴の奥へ入り込むので、しぶとい毛穴の黒ずみやニキビ跡の凹凸も吹き飛ばすほど強力です。
- フォトフェイシャル：肌トラブルの原因となるターゲット(メラニンや毛細血管など)に当たると光のエネルギーが熱に変わり、ターゲットにダメージを与えます。
- レーザーフェイシャル：ニキビに対して抗炎症効果を発揮し赤みの改善が得られると同時に、メラニン色素に反応してシミ・そばかす・肌のくすみも改善します。
- イオン導入：記事内で前述したようにビタミンCなどの美肌成分を肌に塗布し、そこに微弱電流を流すという治療法です。
- アファーム：フラクショナルレーザーの1つです。
異なる2波長のレーザーを連続的に照射して｢お肌の入れ替え｣と｢たるみの引き締め｣を同時に行います｡
顔ニキビの原因菌「アクネ菌」と体ニキビの原因菌「マラセチア菌」があることがわかりましたね。
思春期ニキビの予防は、洗顔とスキンケアで予防は出来ます。
もし、ニキビが悪化して膿ニキビになったり、ニキビ跡（クレーター）が出来てしまっても治療方法がありますが、出来れば早めの治療をして白ニキビより悪化させない事が重要です。
特に高校生の思春期ニキビは皮脂が多く分泌されることから、顔に出来やすいです。
それぞれにあった対処法を行い、ニキビのない肌を手に入れましょう。
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