背中ニキビの原因となる菌やカビはマラセチア菌!出来てしまった背中ニキビの対処法とは

背中を見せている女性 ニキビ

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背中ニキビの悩みを持っている方は多いと思いますが、一体何が原因で背中ニキビは出来てしまうのでしょうか?
背中は衣服で覆われており、普段は目に付きづらい部位です。
しかし、一度ニキビがあると気付いた途端に服のザラザラ感が気になったり、痒くてつい掻いてしまったりと厄介ですよね。
実はその背中ニキビの原因としてマラセチア菌という真菌(カビ)の一種が挙げられるのですが、このマラセチア菌とは一体何なのか見ていこうと思います。

背中ニキビの原因のマラセチア菌とは

マラセチア菌とは常に我々の皮膚に存在している常在菌の一つであり、上にも書いたように真菌(カビ)の一種です。
カビと言っても常在菌ですので、誰の皮膚にでも存在しています。

皆さんが想像しやすいように例を挙げますと、あのビフィズス菌や乳酸菌も常在菌の一種なのです。
これらの菌は人間の皮膚に存在することにより、他の雑菌の侵入を防ぐという重要な役割を果たしています。

害をなす存在しかし、いつもは無害なはずのマラセチア菌は、あることをきっかけとして人に害をなす存在となってしまうのです。
一体どのような事がきっかけでマラセチア菌は繁殖してしまうのでしょう?
ここからはそのことについて説明していきます。

マラセチア菌が繁殖するきっかけは皮脂汚れ

マラセチア菌は皮脂や汗をエサとして活動しています。
ですので、皮脂が多く分泌され、なおかつ汗をよく掻く部位である背中にマラセチア菌が存在するわけです。

背中の汗さらには、背中が衣類で覆われ蒸れてしまうといったことや春や夏等の汗を掻きやすい時期といった条件が加わると、マラセチア菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
このような状況から普段は無害であるはずのマラセチア菌が必要以上に増殖してしまい、毛穴からマラセチア菌が侵入することで炎症を起こし、それがニキビとなってしまうのです。

お肌が乾燥していても要注意!

先ほど脂性肌の方はマラセチア菌が繁殖しやすいと説明しましたが、実は乾燥肌の方であっても油断は出来ないのです。

なぜなら、肌が乾燥するともうこれ以上肌の水分を蒸発させまいと、皮脂分泌を促すことにより防ごうとするからです。
つまり、肌が乾燥すればするほど皮脂分泌も活性化して、背中にニキビが発生しやすくなってしまうわけです。

また、アラサー世代によくある、肌の表面は脂性肌に見えるのに実は内側が乾燥しているインナードライ肌の方も気を付けましょう。
インナードライ肌の方の場合、ご自分の肌質を脂性肌と勘違いされているので脂性肌向けのケアをしてしまいがちです。

保湿の為の化粧品乾燥肌やインナードライ肌の方の場合は、しっかり保湿ケアを行わないと背中ニキビが出来てしまう原因になりかねませんので、自分の肌質をきちんと見極めましょう

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顔ニキビに関与するアクネ菌とは

また、顔にニキビが出来る原因としてアクネ菌という名前をよく耳にするかと思いますが、顔ニキビを予防・改善するにはこのアクネ菌を対処することが重要です。

しかし、実はアクネ菌は何も珍しい菌ではなく、上で述べたマラセチア菌と同じく常に人の皮膚に存在する常在菌なのです。
ですので、ニキビがあまり出来ない人の肌にも常に存在しています。

個人差がありますがアクネ菌は2歳ごろから増えていき、皮脂分泌が最も盛んな思春期にアクネ菌の数は最も多くなります。

顔全体に出来てしまうニキビの原因とその対処法とは?

顔ニキビと背中ニキビの違い

ここからは上記で述べたアクネ菌と背中ニキビの原因となりやすいマラセチア菌との違いは、何なのかを解説していきます。

女性の顔アクネ菌は背中ニキビとは異なり、真菌(カビ)ではなく細菌が原因で出来るニキビです。
また、顔はいつも露出していて外からの刺激に晒されていて、皮膚が乾燥するため角質が肥大しやすい場所です。

結果、角質によって毛穴が塞がれてしまい、そこで炎症が起きることによりニキビが出来てしまうのです。
しかし、顔はいつも露出しているのでニキビの存在に気付きやすく、ケアもしやすいのです。

一方で、背中ニキビは毛穴に真菌が入り込むことにより出来てしまうものです。
背中は衣類に覆われている為ダメージを受けにくい代わりに、ニキビの存在に気付きにくく、ニキビのケアもしにくいのが特徴です。

顔ニキビ 背中ニキビ
アクネ菌 マラセチア菌
常在菌 常在菌
細菌 真菌(カビ菌)
角質が詰まり炎症が起きることで発生 真菌が毛穴に入り込み発生
露出している為ケアしやすい 衣服に覆われていたり、目の届かない場所なのでケアしにくい

このように原因菌や出来る部位の特徴が異なるために、治療方法も異なってきます。

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出来てしまった背中ニキビの対処法

背中ニキビを招いてしまうマラセチア菌について説明したところで、次は出来てしまった背中ニキビの治し方について見ていきましょう。
今日からすぐに実践出来るケアもあります。

乾燥肌の方はしっかり保湿ケアを

上記でも述べたように、肌の状態により適切なケア方法は異なるので気を付けましょう。
化粧水や保湿ジェル等に配合された背中ニキビ対策にオススメの成分は以下の通りです。

この4種の成分は、乾燥によって固くなってしまった角質を柔らかくして毛穴詰まりを改善する効能が期待出来ます。
ビタミンC誘導体 皮脂の過剰分泌を抑えて、ニキビ跡や色素沈着の予防・改善効果があります。
グリチルリチン酸 炎症を抑制する効能が期待出来ます。

背中は手が届きにくい部位ですので、化粧水をスプレーボトルに入れてみたり保湿効果のある入浴剤を使用するなどの工夫をしてみるのも良いでしょう。

清涼感を感じさせる目的や製品の防腐目的で使われているエタノールを含んだ製品は、逆に肌の乾燥を招いてしまいます。
アルコールフリーの表示がされている物を選ぶようにしましょう。
スプレー

食生活

背中ニキビを予防・改善するには栄養バランスの取れた食生活も必要です。
肌に大切なタンパク質・ビタミン・ミネラル等をきちんと摂取しましょう。

オススメな栄養素は以下の通りです。

ビタミンC

ビタミンCは以下のような効能が期待出来ます。

  • ニキビの炎症を抑制する効果
  • 皮脂の分泌を抑える
  • メラニン生成を抑えて、ニキビ跡や色素沈着を予防したり改善する
  • コラーゲン生成を補助して、ニキビ跡を予防し改善する

ビタミンCは、タバコやストレスなどで多くが失われてしまい不足しやすい為、きちんと補給しましょう。
ビタミンCは、緑黄色野菜・果物・海苔・芋類に多く含まれています。

ビタミンB2

ビタミンB2は美容ビタミンとも言われるくらい美容に欠かせないビタミンです。

  • 皮脂の分泌を抑える
  • 肌の代謝を高める
  • 脂質、糖質、タンパク質の代謝を高める
糖分をたくさん摂るとビタミンB2が大量に失われる為、きちんと補給しましょう。
また、アルコールはビタミンB2の吸収を妨げるので、飲酒をする方は気を付けましょう。
ビタミンB2は、レバー・納豆・玄米・玉子・たらこ・海苔・いくら・乳製品等に多く含まれています。

ビタミンB6

ビタミンB6の効能は以下の通りです。

  • 肌の代謝を高める
  • 皮脂の分泌を抑える
  • 脂質やタンパク質の代謝を高める
ビタミンB6は、ニンニク・レバー・鶏のささ身・マグロ・きな粉・バナナ・ゴマ・豆類等に多く含まれています。

ビタミンA

ビタミンAは以下のような効能があります。

  • 肌の代謝を補助し、肌と粘膜を健康に保つ
  • 肌の潤いを保つ
ビタミンAは、ニンジン・カボチャ・レバー・ウナギ・春菊・青じそ・小松菜等に多く含まれています。

ミネラル

ミネラルとはカルシウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛等のことを指します。
これらにはホルモンバランスを整えて肌の代謝をサポートする効能が期待出来ます。

サプリメントまた、ミネラルは様々な栄養素と同時に摂る事で高い効果を得られ相乗効果も期待出来ます。
ですので、様々な食べ物をバランス良く摂取するようにしましょう。
サプリメントを使ってみるのもオススメです。

避けた方が良い食品

上記で説明したオススメの食品とは逆に、皮脂量を増やしてしまう食品もあります。
脂質や糖質を摂り過ぎると皮脂の分泌が活発になる為注意しましょう。
香辛料やアルコールも皮脂腺を刺激してしまいますので、摂り過ぎないように注意しましょう。

ストレス

ストレスに悩まされる人現在はストレス社会と言われているように、ストレスを溜め込んだままにしておくと自律神経のバランスが崩れてしまいます。
自律神経にはストレスの時に働く交感神経とリラックスしている時に働く副交感神経が存在します。
この2つがバランスを取って、体内の機能をコントロールしているのです。

ストレスによって交感神経が働くと皮脂の分泌が活発になります。
さらに、肌の代謝が低下する為に乾燥や毛穴詰まりを招いてしまい、その結果背中ニキビが発生します。
ですので、出来るだけストレスを溜め込まないようにしましょう。

日常生活を見直す

その他にも常日頃から行なっていることを見直してみましょう

シャンプーやコンディショナーをしっかり洗い流す

シャンプーに入っているシリコンが毛穴詰まりを招くので、きちんと洗い流してください。

肌への摩擦に注意する

入浴セット肌への摩擦は乾燥を招きます。
ナイロンなどの化学繊維素材のボディタオルではなく、綿素材の物や手を使って丁寧に洗ってください。
また、石けんやボディソープはきちんと泡立てて優しく洗いましょう。

この時に石けんやボディソープの洗い残しがあるとそれもニキビの原因となってしまいますので、しっかりと洗い流しましょう。
しっとりとしたボディソープは油分が多い為、気になる場合は固形の石けんを使ってみましょう。

入浴する際のお湯の温度

熱いお湯は乾燥を招くので注意しましょう。
38~40度くらいが理想ですが、冬などの寒い時期に高温のお湯に浸かった場合は入浴後にきちんと保湿ケアを行いましょう。

服装は通気性の良いものにする

ナイロンやポリエステルは摩擦や蒸れが生じやすいです。
そのため肌触りが良く通気性の優れたシルクがオススメです。

寝具や寝間着を常に清潔にする

人間は寝ている最中も汗を掻きます。
汗が染み込んだ寝具や寝間着は菌が繁殖しやすい為、こまめに取り替えてください。

睡眠をしっかり取る

睡眠をとる夜更かしをすると自律神経が崩れてしまいます。
きちんと睡眠を取る事で成長ホルモンの分泌が活性化し、肌を作り変えたり、傷の回復などがスムーズに出来るようになります。

背中にもニキビが!?気付きにくい女性の背中ニキビの原因と対処法とは

常在菌と上手に付き合い、ニキビをケアしましょう

いかがでしたでしょうか?
背中ニキビの原因となる菌はマラセチア菌であり、顔ニキビの原因であるアクネ菌とは違うということを説明しました。
他のカビ菌と同様に、マラセチア菌も皮脂や汚れ等の湿った場所に繁殖します。

背中ニキビの対処法
  • しっかりと保湿ケアを行う
  • 食生活や生活習慣を見直す
  • ストレスを溜めない事 等
一方で、顔ニキビに関わるアクネ菌は2歳ごろから次第に増えていき、とくに思春期に発生しやすくなります。

また、顔ニキビと背中ニキビはケアのしやすさが異なります。
顔はいつも露出している為ニキビのケアがしやすいのですが、背中は衣類に覆われている為にニキビのケアがしにくいのが特徴です。

あなたも是非この機会に、背中や顔のニキビの仕組みを知った上でニキビを改善してみてはいかがでしょうか?

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