胸にもニキビが!胸の谷間のニキビや吹き出物が出来る原因とその治療法や予防法とは

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女性を中心に胸にニキビが出来るってことありますよね。
目立つし見た目も嫌になるし、痛みや痒みも伴うことがあります。
今回はそんな胸ニキビについて特集した記事です。
気になる方や該当する人は是非ご一読下さい。

胸の谷間に出来る原因

胸のブツブツはニキビの場合が多いです。
ニキビは顔だけと思いがちですが、胸や背中にも出来ることがあるのです。

思春期に出来るニキビとは

思春期に多いニキビは、過剰に分泌された皮脂や角質毛穴を塞いで、毛穴(毛包)の中でアクネ菌が皮脂を栄養源に増殖することによって発生します。
毛穴が塞がることは酸素を嫌がるアクネ菌にとって都合が良いのです。
このように特に10代は新陳代謝が盛んなお年頃なので、その分ニキビも出来やすいと言えます。

大人の胸ニキビの場合

もちろん、大人の胸ニキビも存在します。
大人の胸ニキビが出来る原因は以下のようなことが挙げられます。

自律神経やホルモンの乱れ

ドクターが鼓動の状態と脈拍の推移を説明している図
食事や睡眠、運動といった生活習慣が乱れてしまうと自律神経も乱れます。
そうなると、肌の免疫力が低下してしまうため胸ニキビが出来やすくなります。

また、ホルモンとニキビの関係も複雑で、女性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンが関わっています。
エストロゲンは皮脂の分泌を抑える働きがあり、肌本来のバリア機能を強化してくれ、逆にプロゲステロンは皮脂の分泌を促してくれます。

この性ホルモンは微妙なバランスを取りながら分泌されますので、ここにストレスが掛かってくると皮脂分泌が過剰になりニキビが出来ます。

衣類の繊維も原因に

次のような刺激も胸ニキビが発生しやすいです。

  • 衣服、下着、アクセサリーでの接触
  • 髪の毛先や整髪料
  • ホコリや細菌での皮膚の付着
背中もそうですが、胸の中央部分というのは他の部分よりも皮脂が多いのです。
その部分にこれらの接触での刺激や化学繊維を使った生地が加わると、通気性が悪く汗や汚れも吸着しづらいため胸ニキビが出来てしまいます。

ケア用品

入浴での仕方もニキビの原因になることがあります。

  • 体の洗い方が不十分
  • 石鹸やシャンプー、ボディクリームが刺激になる
  • 体をゴシゴシ洗うことでのバリア機能の低下
入浴後、洗い残しが体に付着したままだと毛穴の詰まりの原因になるため、シャンプーやコンディショナー、ボディソープといった類は、使った後しっかり洗い流すよう心がけましょう。

ニキビの原因と対策法・治し方とは?ニキビのアレコレを解説します!!

ニキビと吹き出物は言い方の違いだけ?

そもそも体のブツブツの正体をニキビと言ったり、吹き出物と言ったりします。
ニキビも吹き出物も尋常性ざ瘡と言う皮膚疾患です。

ニキビや吹き出物などという呼び方はどっちも俗称で、一般的には特に思春期に出来るものをニキビ、それ以外のものを吹き出物と呼ぶことが多いです。

ニキビと吹き出物は年齢によって呼び方が使い分けられますが、尋常性ざ瘡という皮膚疾患として一括りにされていることから、そのメカニズムには共通点があります。

ニキビが出来た木の人形

尋常性ざ瘡とは?

ざ瘡とは、面皰という皮脂が毛穴に詰まっている状態を初期の発疹として、紅色丘疹(赤いブツブツ)、膿疱(水ぶくれが膿んだもの)更に悪化すると、嚢腫(皮脂の下に膿のたまった袋ができた状態)、硬結(硬く大きく触れる状態)が作られてしまう慢性的な皮膚疾患のことを言います。

ざ瘡は炎症が治まった後に皮膚がへこんだり、盛り上がったり、色素沈着してしまうなど、跡を残すことがあります。

また、ざ瘡はいくつか種類がありますが、思春期後に発症し、顔や胸、背中などに出来、内分泌的な因子、角化異常、細菌の増殖など要因が複雑に絡み合い出来るものを尋常性ざ瘡と呼びます。
特に尋常性ざ瘡の中でも成人以降に出来るものを思春期後ざ瘡と呼ぶのです。
これがいわゆる吹き出物や大人ニキビと呼ばれます。

ニキビと吹き出物の違い

尋常性ざ瘡は皮脂が溜まった毛穴の中、アクネ菌など細菌が増殖し、炎症を起こすのが原因で起こります。
これは思春期ニキビも吹き出物も一緒です。

しかし、先の項目で説明しましたように思春期に出来るニキビと成人以降に出来る吹き出物では、皮脂が過剰に分泌される原因に違いがあります。

ニキビとはどんな物?ニキビの種類による症状と原因について詳しく解説します!!

顔に出来るニキビと胸ニキビの違い

ニキビをつぶそうとしている男性
顔に出来るニキビ皮脂と毛穴の詰まりが原因です。
肌のターンオーバーが上手くいかなければ、過剰な皮脂が発生し毛穴が詰まって排出される筈の皮脂が溜まっていく悪循環に陥ります。
すると、その皮脂を栄養にアクネ菌が更に繁殖してしまい、炎症が起きて発疹が出来ます。
これがニキビです。

一方、背中やデコルテなど体に出来る赤いブツブツは、主に毛のう炎(毛包炎)と呼ばれる皮膚の病気です。
黄色ブドウ球菌といった細菌の他、真菌というカビの一種が原因で起こります。
細菌や真菌が毛穴の奥の毛包に侵入し繁殖して、毛穴に発疹が出来て周囲に赤みが差します。
この赤いブツブツがいわゆる体ニキビ(毛のう炎)なのです。

なぜ体にブツブツが!?背中とデコルテのブツブツやニキビの原因と対策、ニキビに効く薬をご紹介

谷間に出来たニキビ、吹き出物を治すには

痒いからと言って胸のブツブツを手で掻いたり、汚れた手で触ると悪化する可能性がありますので注意が必要です。
では、胸のブツブツを治すにはどうしたら良いのでしょうか。

胸のブツブツが治らないのはなぜ?

顔にブツブツが出来ると、人目につきやすくなるので早期の段階でケア出来ます。
ですが、胸の辺りとなると服に隠れて見落としやすく、痒みなど症状が出てようやく気付くことも多いです。
対処の遅れにより症状が長引くということも充分考えられます。

ニキビの場合
思春期ニキビなら、時期を過ぎれば段々とホルモンのバランスが整い皮脂の過剰分泌が収まって、ニキビの発生も減ります。

一方で、胸ニキビなど大人になっても出来るニキビは原因が生活習慣なことが多く、なかなか治りにくいものなので、一度治ってもまた出来てしまう可能性が強いです。
悪化させるとニキビが治った後、色素沈着など皮膚トラブルが残る場合があります。

ニキビ以外のケース
ニキビ以外のブツブツは体質も強く関係します。
アレルギー反応が起きやすかったり、敏感肌でトラブルを招きやすいなど、元々の体質が影響すると治っても再発することがあります。

胸ニキビや吹き出物を治すには

皮膚科で処方された軟膏と同封されていたお薬手帳
ブツブツの正体がニキビならきちんと泡立てた洗浄剤で優しく洗い、毛穴が塞がった状態を避け、充分な保湿で肌のバリア機能が低下するのを防ぎます。
スキンケアですと、ニキビが出来やすい成分が入っていないノンコメドジェニック化粧品を使うと良いでしょう。

あわせて、ライフスタイルの見直しも図ってニキビの悪化を抑制します。
なかなか症状が収まらないという場合は、色素沈着などニキビ跡が残る可能性があるので、病院で治療するのが良いでしょう。

ニキビの治療方法はいくつかあります。

市販のニキビ薬を塗る

以下のような成分が配合されている物が良いでしょう。

成分名 効能
ビタミンC誘導体 メラニンの生成を抑制してニキビ跡を残りにくくさせる
  • サリチル酸
  • イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用がある
  • グリチルリチン酸
  • カリウム
  • アラトイン
炎症や赤みを抑えてくれる
過酸化ベンゾイル 皮膚をピーリングする

皮膚科で薬を処方してもらう

市販の治療薬より、病院で処方される薬の方が成分が濃いので治りも良くなります。
処方される薬には原因菌を殺す抗真菌薬や炎症を鎮めるステロイド剤などが使われます。

原因や症状に合わせて治療法を考えて下さるので。安心ですね。
ニキビを出来にくくするため、ホルモン治療を行うところもあります。

美容皮膚科で肌をきれいに整える

美容皮膚科では美容をメインにやっているため、ニキビ跡を消したり、ニキビが出来にくい肌を作ったりしてくれます。
具体的にはケミカルピーリングで肌の古い角質を取り除いたり、レーザーでニキビ跡を消す方法などです。

ニキビ治療をしても治らないケース

ニキビ治療を続けても治らないという場合は、マラセチア毛包炎という可能性が高く、自分でケアしても治らないので、早めに皮膚科を受診し医師に相談するのが良いです。

もし、皮膚科の検査で発疹からマラセチアが見つかったら、抗真菌薬の外用が始まります。
症状が長引いてしまったり、広範囲に広がる場合は抗真菌薬を内服する必要もあります。

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胸ニキビ、吹き出物の予防

先ほどの項目で医療面でのニキビの治療法についてお伝えしました。
でも、出来れば自力で胸ニキビをちゃんとケアして予防したいものですよね。
そこで、すぐにでも出来る胸ニキビや吹き出物の予防法をご紹介しましょう。

皮膚や衣服を清潔に保つ

女性二人が運動した後汗を拭いている写真
胸の谷間は汗を掻きやすく、それでいて人前では容易に拭くことが出来ずに放置しがちな場所です。
その皮脂がアクネ菌のエサとなりますが、こまめに汗を拭き取ったり着替えをしたりして常に肌を清潔に保ちましょう。

拭き取るときはなるべく、乾いたタオルより濡れたタオルの方が皮脂や雑菌を取り除きやすいです。
同様に下着や衣服は雑菌が生じやすくなっているので、毎日取り換えましょう。
衣類は綿やシルクなどの肌触りが良い素材の服を選べば、摩擦を減らすことが出来ます。

保湿をする

顔じゃないのに、保湿!?と思うかもしれませんが、肌の表面が乾燥すると外部の刺激から守ろうとして皮脂の分泌量がさらに増えます。
そうなると、皮脂が詰まりニキビが出来てしまいます。

おすすめなのはニキビ用化粧水です。
殺菌性や保湿性に優れていますのでダブル効果が期待できるとして、ボディローションとして活用してみて下さい。

入浴の方法

頭にタオルを巻いたお風呂上がりの女性
入浴で体を洗う時はゴシゴシ洗わないようにしましょう。
また、シャンプーやコンディショナーの洗い残しがあると、それが刺激になります。

髪の毛を洗った後に体を洗うようにすれば、これらは解決されるでしょう。
入浴したら、体に合った低刺激なボディクリームで保湿すればなお良いでしょう。

紫外線や日焼けには注意を

普段は洋服に隠れて気にならない部分ですけれども、紫外線は汗と反応することでさらに悪影響を及ぼします。
日差しが強かったら日傘を差したり首元にはスカーフを巻いたりして対策をしましょう。

規則正しい食事を

規則正しい朝の和食の食事
食生活からでもニキビケアが出来ます。
食事として野菜類や魚、大豆などをバランスよく取り入れましょう。

ビタミンCやその他のビタミン群も毛穴の活性酸素を抑えて、皮脂の酸化を予防してくれます。
気を付けることは脂肪分や糖分を多く摂らないようにすることです。

ストレス解消とリラックス

ストレスを長く強く受けてると、副腎皮質から男性ホルモンが多く分泌されて毛穴を詰まらせてしまいます。

気分転換できる趣味や散歩、アロマテラピーなどで心身をリラックスさせましょう。
ぬるま湯でゆっくり体を温めると深い睡眠にも繋がりますので、おすすめですよ。

寝ている間にもニキビの原因が!?睡眠と生活習慣に潜むニキビの原因とは

デリケートな部分の胸ニキビをきちんとケアしましょう

今回胸という部位に焦点を当てて、ニキビやブツブツについて特集しました。
顔のニキビと体のニキビは違うものだとわかりましたね。
胸ニキビも皮膚科や美容皮膚科に行けば、きれいに処置してくれます。

しかし、ご自身で予防出来るケアもたくさんあります。

  • 皮膚や衣服を清潔に保つ
  • 保湿をする
  • 入浴
  • 紫外線や日焼け
  • 規則正しい食事
  • ストレス解消とリラックス
皆さんも胸元にも気を配って、ニキビケアをしていきましょう。

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