ニキビは顔に出来るもの…そんなイメージありませんか?
ですが、実際には顔以外にもニキビが出来やすい場所があるんです。
首、背中、胸などは皮脂や汗の分泌が多く、体の中でもニキビが出来やすい部分になります。
暖かくなってくると背中やデコルテの開いた洋服を着る機会が増えますが、ニキビが出来ているためにオシャレが楽しめない…なんてことも。
体に出来るニキビは、顔に出来るニキビとは違う原因が潜んでいたのです。
今回はそんな体に出来るニキビの原因や対処・予防法などをお話ししていきます。
Contents
顔と体でも違うニキビの原因
まず、ニキビが出来る大きな要因として体内のホルモンバランスが崩れてしまっている事が挙げられます。
体調不良や生理などでホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが多くなると、皮脂の分泌が活性化されてしまい、ニキビが出来やすくなります。
ホルモンバランスによる皮脂の増加については、顔に出来るニキビと体に出来るニキビのどちらにも影響してきます。
ニキビの原因となる菌は、顔に出来るニキビと体に出来るニキビで違いがあります。
顔に出来るニキビの原因菌はアクネ菌という菌がほとんどです。
それに対して、体に出来るニキビはアクネ菌以外にもマラセチア菌という菌が発生している状態が多く見られます。
マラセチア菌は顔や頭部にはほとんど発生せずに、主に体に生息していると言われます。
実際の数値にするとアクネ菌とマラセチア菌は30:1程度の割合で存在するそうです。
ですが、マラセチア菌はニキビの炎症を引き起こす原因の成分を多量に発生させます。
その成分がどのくらい多量かというと、なんとアクネ菌の約180倍にもなります。
そのため、体に出来てしまったニキビを治療する際はアクネ菌よりもマラセチア菌に対して、適切なアプローチをすることが重要になります。
ニキビには原因となる菌以外にも、ニキビが出来やすくなる様々な要因がそれぞれの部位ごとにあります。
次の項目では、体に出来てしまうニキビの場所ごとの原因や対処法などをご紹介します。
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体に出来るニキビ、場所毎の原因
顔にニキビが発症してしまった時、口元のニキビはストレスが影響していることや、眉間のニキビは肺機能の低下が一つの原因として挙げられるように、ニキビは出来る部位ごとに違った原因が存在するという事を聞いたことがある人も多いかもしれません。
体に出来るニキビもそれと同じように顔のニキビとは違う原因があり、ニキビの出来やすい場所と出来にくい場所があります。
こちらでは体の中でも特にニキビが出来やすいところと、その原因を見ていきましょう。
体にニキビが出来やすい部位
部位 | 原因 |
背中 |
|
胸 |
|
お尻 |
|
脇の下 |
|
体にニキビが出来にくい部位とは
体にはニキビがほとんど出来ない部位があり、手のひらや指先、踵(かかと)などの体毛のない部位です。
ニキビは皮脂腺から分泌される皮脂が毛穴から正常に排出されず、アクネ菌が増殖し、炎症から発疹に発展することが原因です。
アクネ菌は皮脂を栄養源として増えていきますが、皮脂の分泌元である皮脂腺は毛穴の中にあります。
体毛は毛穴から生えているため、毛穴のない部位ではニキビの原因である皮脂腺が存在しないので、皮脂が出ることもなくニキビが出来ないのです。
体に出来たニキビの対処は
体に出来たニキビの対処法についてご紹介したいと思います。
清潔に保つこと
体に出来るニキビ全般への対処法として清潔に保つ事が第一に挙げられます。
ニキビが出来てしまったときには、患部を清潔に保つように心がけてください。
しっかり体を洗うことは大事ですが、目の粗いタオルなどの固い素材の物で擦ったりせずに、ニキビを潰してしまう事のないように優しく洗うようにしてください。
また、ボディーソープなどが肌に残っていると症状を悪化させたり、新しいニキビが出来る原因になったりするため、濯ぎ残しが無いように丁寧に洗い流すことも大切です。
そして、着用する衣服なども汗を掻いて蒸れてしまっている場合にはこまめに着替え、肌に当たる物も清潔な状態であるように気を付けて下さい。
適切な薬を選ぶことが大切
顔用ニキビケアの薬にはアクネ菌を抑える成分が配合されていますが、体に出来るニキビに見られるマラセチア菌に対する効き目はほとんどありません。
体に出来たニキビに顔用のニキビケア薬を使っても効果が薄いのはこのためです。
マラセチア菌が発生する、体に出来てしまったニキビに対しては抗真菌成分が配合された薬が効果的とされています。
薬局やインターネットなどで体用のニキビケア薬が販売されていますので、顔用と体用の薬をきちんと使い分けてケアすることが大切になります。
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体ニキビを予防する方法
ニキビが出来てしまってからの対処法を説明してきましたが、原因となるものを極力減らしていくことがストレスフリーな肌を保つためには重要です。
ここではニキビが生じる部位ごとの予防方法をご紹介したいと思います。
部位 | 予防方法 |
背中 |
|
胸 |
|
お尻 | 締め付けの少ない通気性の良い下着を着用する (化学繊維のものよりも綿など天然素材のものがおすすめ) |
腋の下 |
|
どの部位でも肌の状態を清潔に保つことが大切ということですね。
思い当たる項目がある方は、日々のケアを見直してみると良いかもしれません。
ニキビは年齢によって違う、思春期ニキビと大人ニキビ
最後に年齢によってもニキビは違うというのをお伝えします。
一口にニキビといっても、ニキビが出来る原因は年齢によって異なります。
思春期ニキビという名称を聞いたことがある人も多いと思いますが、その思春期ニキビと大人ニキビの違いを解説していきます。
ニキビは毛穴が詰まることで皮脂が毛穴の中に閉じ込められ、閉じ込められた皮脂の中でニキビの原因となる菌が繁殖し、炎症などを起こすというメカニズムについては既に説明しました。
しかし、思春期ニキビと大人ニキビは「毛穴が詰まる」という最初の段階が異なるのです。
思春期ニキビが出来る要因
思春期は体が成長するために様々なホルモンが多量に分泌される時期です。
分泌されるホルモンの中には、体内の油分(皮脂など)の量を増加させる働きをするものがあります。
そのため、成長途中である思春期には肌が脂っぽくなり、ニキビが出来やすくなるのです。
お風呂に入った際には洗い残しが無いように気を付け、洗いすぎによる肌へのダメージにも注意しましょう。
お風呂上がりに使用する化粧水などは油分の入っていないものを選ぶようにすると良いでしょう。
お肌の潤いが足りず乾燥していると皮脂の分泌量が増えることがあるため、保湿はしっかりと行いましょう。
大人ニキビが出来る要因
大人ニキビについては原因が多岐にわたります。
- 日々のメイク
- 飲酒
- ストレス
- 睡眠が十分に取れていない など[/box]
しっかりと休養を取り、ストレスや疲れをなるべく長引かせないように気を付けて下さい。
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場所ごとの適切なケアでニキビ知らずの肌へ
今回は首、背中、胸などの体に出来るニキビについてご説明してきました。
体に出来てしまうニキビの原因菌であるマラセチア菌について、知らなかった方も多かったのではないでしょうか?
症状やニキビが出来る場所ごとに適切なケアを実践することが出来れば、ニキビの多くは改善出来るようになるでしょう。
今回ご紹介した原因の中に心当たりがある方は、スキンケア方法を見直してみて下さい。
また、肌のケアをしていても症状が悪化してしまう場合には、専門機関を受診することをお勧めします。
お医者さんと相談して自分に合った対処方法を探してみて下さい。
ニキビが出来たとしても適切なケアをすることによってニキビを治すことが出来ます。
日頃の予防を大切に、ニキビが出来やすい場所は意識的に清潔を心がけましょう。
ニキビが出来てしまった場合でも落ち込まず、適切なケアをしてニキビとさよならをしましょう。
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