皆さんは美白になるために美白化粧品を試してみたり、紫外線対策をしたりとスキンケアをしていると思います。
でも、スキンケアしてるのに納得いく効果が出ないって事ありますよね?
結果が出ないという事はもしかしたらインナーケアが足りないのかもしれません。
ここではインナーケアに焦点を当てて、身体の内側から美白を目指してみましょう。
インナー美白の効果とは
皆さんは「インナー美白」という単語を聞いた事はあるでしょうか?
インナーは「内側の」という意味ですから、身体の内側からの美白の事です。
美白と聞きますと日焼け止めや美白化粧品といった身体の外側からの美白が重視されます。
確かにそれもするべき美白対策ですが、インナー美白ではワンランク上の美白が目指せるそうです。
インナー美白の効果とは
インナー美白の効果がもたらしてくれるのは、主にシミ対策です。
シミはおよそ28日周期で巡っているターンオーバーのサイクルが乱れ、本来剥がれ落ちるはずのメラニンがそのまま残ったままの状態を指します。
紫外線を浴び続けていたり、血行が悪くなるとメラノサイトという色素細胞内でメラニンが排出する働きも低下します。
メラニンが過剰に生成されて排出が追い付かなくなると色素沈着が生じてしまい、皮膚がくすんできます。
これらのシミやくすみを防ぐためにはメラニンが過剰に生成されるのを防いで、生成されたメラニンもきちんと排出させる様にするのが重要です。

もちろん化粧品などのケアも必要ですが、シミやくすみにならない様な抵抗力や免疫力を高めるのも必要になってきます。
そのためには食事やサプリメントなどによって十分な栄養素を摂取して、身体の内側からも美白ケアをする事が肝心です。
それに、高い化粧品を購入するより身近な食材で美白が出来るならば、経済的にも嬉しいと思いませんか?
インナーケアに必要な栄養素
身体の内側から美白にするには果たしてどの様な栄養素が関係しているのでしょうか?
幾つか栄養素や具体的な食材を挙げていきます。
ビタミンC
ビタミンCは身体の中で柔軟性を担うコラーゲンを作る事を促進させる働きがあり、肌に潤いとハリを出すためには欠かせない栄養素です。
【ビタミンC含有量がある食べ物】
野菜 | 果物 | その他 |
パプリカ(赤ピーマン) 170mg | ゆず(果皮) 150mg | 焼きのり 210mg |
黄ピーマン 150mg | レモン 100mg | めんたいこ 76mg |
芽きゃべつ 110mg | 柿 70mg | ハム(ロース)50mg |
モロヘイヤ 65mg | キウイフルーツ 69mg | わかめ(素干し)27mg |
ブロッコリー 54mg | 苺 62mg | たらこ 21mg |
ビタミンE
ビタミンEは脂溶性の抗酸化成分による代謝率が抜群であり、肌の血色を健康的な鮮明にする働きがあるため、くすみの予防や改善に優れています。
【ビタミンE含有量がある食べ物】
木の実 | 魚介類 |
アーモンド 29.4mg | あんこうの肝 13.8㎎ |
松の実 12.3mg | すじこ 10.6mg |
落花生 10.6mg | キャビア 9.3mg |
バターピーナッツ 1.9mg | いくら 9.1mg |
銀杏 1.5mg | あゆ(焼) 8.2mg |
ビタミンA
生体内で皮膚や粘膜の健康を維持したり、抵抗力を強めたりする働きがあります。
光刺激反応に重要な役割をしたりと様々な細胞内の増減に影響してます。
【ビタミンA保有量がある食べ物(単位はμg・マイクログラム)】
野菜類 | 肉類 | 魚介類 |
しそ 880μg | 鶏肉(レバー) 14000μg | あんこうの肝 8300μg |
モロヘイヤ 840μg | 豚肉(レバー) 13000μg | うなぎ(きも) 4400μg |
にんじん 720μg | レバーペースト 4300μg | ほたるいか(生) 1500μg |
パセリ 620μg | 牛肉(レバー) 1100μg | うなぎ(かば焼き) 1500μg |
バジル 520μg | フォアグラ 1000μg | 銀だら 1100μg |
ビタミンB2
皮膚に関与する粘膜の状態維持にとって重要な役割があり、髪、皮膚、爪などの細胞の再生を担います。
【ビタミンB2含有量がある食べ物】
野菜類 | 肉類 | 魚介類 |
とうがらし 1.40mg | 豚レバー(肝臓) 3.60mg | いかなご 0.81mg |
モロヘイヤ 0.42mg | 牛レバー(肝臓) 3.00mg | うなぎ(きも) 0.75mg |
しそ 0.34mg | 鶏レバー(肝臓) 1.80mg | うなぎ(かば焼) 0.74mg |
あしたば 0.24mg | レバーペースト 1.45mg | 粒うに 0.65mg |
クレソン 0.20mg | 鶏はつ(心臓) 1.10mg | 魚肉ソーセージ 0.60mg |
ビタミンB6
ホルモンバランスを整えて代謝を調子良くし、口内炎・じんましん・湿疹などといった症状も防いでくれます。
もちろん肌代謝率が上がれば皮脂も改善されますので、ニキビ予防にも期待する事が出来る栄養素です。
【ビタミンB6含有量がある食べ物】
野菜類 | 肉類 | 魚介類 |
とうがらし 3.81mg | 牛レバー(肝臓) 0.89mg | まぐろ(赤身) 0.85mg |
にんにく 1.50mg | ビーフジャーキー 0.85mg | まぐろ(脂身) 0.82mg |
ししとうがらし 0.39mg | 鶏ひき肉 0.68mg | かつお 0.76mg |
パプリカ(赤ピーマン) 0.37mg | 鶏レバー(肝臓) 0.65mg | 塩さけ 0.58mg |
モロヘイヤ 0.35mg | 鴨 0.61mg | さんま(開き) 0.54mg |
当初はビタミンBはビタミンCと同様に単体だと思われていましたが、その後の研究でビタミンBは複数の物資が混ざったものだと判明され、ビタミンB群というグループになったのです。
ここではそれぞれの栄養素を判別させるために、分けて記載しています。
シミに効く食べ物で美白に!シミに効く栄養素とそのレシピをご紹介!!
インナー美白と抗酸化成分
インナー美白を実行するにはポイントがあり、紫外線による酸化に対抗するためには抗酸化力のある成分をしっかり摂取する事が大切です。
抗酸化力とは

抗酸化力、または抗酸化作用という用語は活性酸素を抑える働きのことを言います。
私達の身体は呼吸をするため、酸素を取り込み、摂取した食べ物からエネルギーを作り出す際に使用されています。
しかし、身体に取り込んだ酸素の一部が他の分子と結びついて、活性酸素となってしまいます。
この活性酸素は普通の酸素に比べて、細胞を酸化させてしまう力が強いです。
私達の身体は加齢と共に老化していきますが、これは身体が錆びていくからなのです。
錆びるは酸化と同じ様な表現であり、活性酸素は元々体内に侵入してきた細菌やウイルスの攻撃から身体を守るために働くという大切な役割を持っていますが、過剰に発生しすぎると自分自身の細胞を攻撃対象として認識してしまう性質があるのです。
活性酸素が蓄積されると老化を早めるだけでなく、ガン細胞の増殖や動脈硬化の発症などの疾病の原因に繋がる恐れがあります。
金属が錆びるように物質と酸素がくっついて酸化が進み、皮脂やコラーゲン、そして遺伝子がアンバランス状態になりメラニンが生成されやすくなり、肌が黒ずみやすくなります。
活性酸素が増える要因
先ほど呼吸によって、活性酸素は発生すると記載しましたが、他にも活性酸素を増やしてしまう原因があります.
活性酸素が増える原因 | |
原因 | 解説 |
紫外線 | 長時間紫外線を浴びて日焼けをしてしまうと、活性酸素も発生する |
喫煙 |
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ストレス | ストレスには抗ストレスホルモンという物質が分泌・分解される際に活性酸素が発生する |
暴飲暴食 | 過剰な飲食は、その分食べた物を燃やしてエネルギーを作り出そうとするため、活性酸素も発生が多くなる |
食品添加物 | 化学合成物が配合されており、それを分解や解毒される過程で活性酸素が発生する |
酸化に対抗する事が出来る食材とは

悲しい事に体内で抗酸化物質を作れるのは20代までだとされています。
となると、食品から抗酸化作用を持つ栄養素を摂取する事が必要になってきます。
どの様な栄養素や食材を摂れば良いのか見てみましょう。
【酸化に対抗する抗酸化作用】
栄養素 | 説明 | 具体的な食材 |
ベータカロチン(βカロチン) | 植物や動物に存在する色素の1つであり、細胞膜を正常化したり免疫力をつけてくれる |
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ビタミンC |
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ビタミンE | 抗酸化作用が最も強く、細胞膜にある複合脂質の酸化を防ぎ、複合脂質が酸化して生じる過酸化脂質の発生を極限に抑えてくれる |
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グルタチオン | 肝臓や他の細胞で作られるアミノ酸が3つ繋がった物質であり、身体の抗酸化(サビ取り)に働き、アンチエイジング効果にも注目が期待する事が出来る成分である |
|
また、身体が本来持っている抗酸化成分を作る事も必要であり、原料になるたんぱく質やミネラルも十分に摂取が必要です。
※『肌の酸化は治すことはできない』食べ物やオイルで原因から防止
体調不良による美白の阻害
美白による効果は体調にも左右され、体調が思わしくない時には思う様な効果が出ない場合もあります。
腸内環境

専門家によると、便秘や腸環境の不調が改善されると肌に透明感やツヤが出て若々しくなる方々が多い様です。
腸は自律神経から免疫など、体調全般に深く関わっているため、腸内環境が悪化すると視床下部から脳ストレスとして伝わり顔色もくすんでしまいがちです。
腸の状態は善玉菌と悪玉菌のバランスによって保たれていますが、40代頃になると腸内の善玉菌が減少し、悪玉菌が増える傾向があります。
その結果、便秘や下痢など増えるようになりますし、肌のターンオーバーも滞って肌状態も著しく悪くなってしまいます。
この腸内環境を元気に保つにはファストフードなど脂質中心な油物ばかり口にしてると悪玉菌が増えるばかりでなく、腸老化も加速して免疫力も落ちます。
腸を若く美しく保つため、油脂の少ない、なるべく食品添加物を排除した食品を選ぶ様に心掛けましょう。
睡眠不足

眠る事はお肌に良いとよく言われます。
ですが、残業や夜更かしで十分な睡眠が取れていないと、体調不良になりやすいですよね。
お肌の新陳代謝が最も行われる時間帯は肌のゴールデンタイムとも言われている22時~2時までだそうです。
しかし、その間に寝ていない生活をし続けると新陳代謝が停滞し、お肌の調子が悪くなってしまう恐れがあります。
眠る事はとても安価で効果的なスキンケアです。
出来るならばその時間帯を目指してお布団に入り、深い睡眠をとりましょう。
ストレス

ストレスは人間関係のストレスが多いですが、気候や環境にもストレスは敏感です。
緊張するとストレスはメラニン色素を活発にしてしまい、シミやくすみを生じさせてしまいます。
さらには、ストレスによって皮膚の血管は収縮してしまい、男性ホルモンが増えたり免疫機能が低下する影響が出てきてしまい、肌トラブルも起こってしまいます。
ぜひ、貴方に合ったストレス解消方法を見つけて、ストレスを溜め込まない内にリフレッシュするようにしましょう。
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インナー美白は日々の食事から
少々難しい話をお伝えしましたが、スキンケアの方法は何も美白化粧品や日焼け止めなどの外側のケアだけでなく、内側のケアも非常に大事で効果のある内容をお伝えしました。
食べ物やサプリメントでどの様な成分を摂取すれば良いかは記載しましたが、主にビタミン類が中心でした。
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンB6
また、インナー美白を実行するにあたり、抗酸化成分を含む食材を摂取する様に述べてきました。
これは、人が呼吸するにあたり活性酸素が発生し、過剰すぎると自身の身体の細胞を攻撃してしまうからであり、それを少しでも防ぐために抗酸化を推奨します。
美白化粧品は肌への刺激が強くて中々使用する事が出来ないという悩みがある方も、先ずは普段の食生活で美白に良い成分を沢山摂取する事を心掛けてみて下さい。
毎日ごはんをおいしく頂いて身体の内側からシミのない肌を目指しましょう。
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