顔にできているシミや炎症を起こした後の色素沈着を目立たなくするために、よく使われているハイドロキノンという成分をご存知ですか。
炎症を起こした後の色素沈着や顔にできているシミを健やかな肌色に改善する目的で使われているハイドロキノン。
このハイドロキノンをデリケートゾーンに使っても大丈夫なのでしょうか。
まずはハイドロキノンとはどのような成分であるのかを見ていきましょう。
Contents
ハイドロキノンとはどんなもの
ハイドロキノンとはシミに効果をもたらすとされている成分です。
肌の漂白剤とも呼ばれるほど美白効果が高い成分です。
ハイドロキノンは本来自然界に存在している成分で、イチゴやコーヒー、麦芽などに含まれ植物が紫外線からブロックするための成分とされています。
ハイドロキノンの歴史
ハイドロキノンの効果が明らかになったのは1980年代です。
ハイドロキノンは写真の現像にも使用されていましたが、現像に関わっている人たちの手が白く明るく変化したことに端を発して研究が進みました。
以前は医師の処方をなくしては手に入れることができなかったハイドロキノンなのですが、日本では2001年に化粧品に配合できるようになりました。
皮膚科においてシミを治療する時に処方される代表的な成分です。
ハイドロキノンの効果
ハイドロキノンはシミやシワの原因となるメラニン色素を作り出すチロシナーゼの働きを抑え、メラノサイトの数を減らす働きをします。
そのため、ハイドロキノンを改善したい箇所に塗ってあげるとシミやシワが少しずつ薄くなると同時に防止する作用もあります。
ハイドロキノン以外の成分、例えばビタミンCやコウジ酸、プラセンタなどもシミやシワを予防できるので美白対策に効果的ですが、ハイドロキノンは既にできているシミを取り除く効果も期待できます。
ハイドロキノンの気を付ける事は
ハイドロキノンは他の成分に比べて効果が高い反面、副作用のリスクも大きい成分です。
刺激がとても強い成分ですので、その人の肌質や濃度の高さによっては赤みや痒みなどといった刺激を感じる可能性もあります。
過去にはカネボウの化粧品で白斑事件が起こりました。
化粧品に含まれていたロドデノールが原因で、使った方の肌が白く斑(まだら)模様になるという被害をもたらした事件です。
しかし、ハイドロキノンにおいては今のところ白斑が生じたという報告はありません。
皮膚科における医師たちの見解でも、5%以下であれば問題ないようです。
ただし、ハイドロキノンが100%安全であるということも言いきれません。
アメリカのFDAでは、今までは1.5%から2%の濃度であれば問題ないとされておりましたが、2006年にはこれを覆す内容が発表されました。
調査機関により、もっと調査研究を進めることが課題となっております。
日本ではハイドロキノンが厚労省の認めた医薬部外品ではないという点も不安要素の一つであると言えるのですが、医薬部外品が絶対に安全であるとも言い切れません。
なぜなら、白斑の問題が生じたロドデノールも医薬部外品であったからです。
あらかじめ配合されている濃度や形態について調べたり、トライアルでお試しできるか、自分の肌質に合わない場合は返金してもらえるのかなどをチェックすると良いでしょう。
病院でハイドロキノン配合薬をもらう場合のメリット・デメリット
それでは、病院でハイドロキノン配合薬をもらう場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。
病院でハイドロキノン配合薬をもらうメリット
まずは病院でもらうメリットとしては高濃度のハイドロキノンが手に入るというところです。
刺激の強い成分であるため、医師による指導の下で使えるという安心感も大きなメリットです。
専門医の指導と判断によって治療を行うため肌トラブルが生じにくくなります。
また、そこで万一ハイドロキノンの使用によって炎症などが生じた場合もすぐに医師に相談できます。
病院でハイドロキノン配合薬をもらうデメリット
デメリットについては、保険が効かないのでどうしても高額になってしまったり、医師によっては処方自体を断られてしまうこともあります。
また、病院で処方される薬には薬価という国が決めた価格が存在するため大体の金額が予想できるのですが、ハイドロキノンには薬価というものがありません。
どのくらい請求するかは医師が自由に決められるので金額は医師に聞かないと分かりません。
さらに、医師が治療する必要があると認めるくらいのシミや痣(あざ)でない限り、先述した通り保険が適用されないため全額を自分で払うことになります。
保険と自由診療の両立は認可されていないので、診療費や検査費用も全て自分で払うことになります。
自由診療ですので病院によって多少異なりますが、1ヶ月当たり3~5万円くらいはかかるものと頭に入れておきましょう。
その他、病院によって多少異なりますが、診察を開始した初めの頃は定期的に通院しなくてはならないので少し面倒に感じるでしょう。
市販のハイドロキノン配合薬のメリット・デメリット
続いては、市販のハイドロキノン配合薬のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット | デメリット |
市販で買うことができるハイドロキノンを配合した化粧品は、大体が低濃度で安全性が高いとされています。 | 低濃度ですので病院で処方されているハイドロキノンに比べると効果が弱いことです。 |
よって、高い効果を求めてより高濃度なものや、病院で処方されている濃度と同じものを購入される方も中にはいます。
ただし、保管の仕方や使い方の知識もなく高濃度のものを購入してしまい、誤った使い方による肌荒れや炎症、痒みを起こし、さらに我慢して使い続けて重い副作用を起こすなどの事例も存在します。
したがって、ハイドロキノンを市販で手に入れる場合は、高濃度なものをむやみやたらと購入するのは良くないということを頭に入れておきましょう。
市販されているハイドロキノンを選ぶ際は、今までに副作用の報告が無いものや高いリピート率を誇るもの、医師監修のもの、濃度が3%以下で安全性が高く保管しやすいものなどを選びましょう。
市販で買えるデリケートゾーン用のハイドロキノン配合薬はあるのか
結論から言いますと、市販で購入できるデリケートゾーン用のハイドロキノン配合薬はほぼありません。
ハイドロキノンは高い美白効果を持つ反面、扱いが非常に難しい成分ですので、デリケートゾーンに使うことは絶対におすすめできません。
デリケートゾーンとは体の中でも一番刺激に敏感な箇所に当たりますので、そこにハイドロキノンを使うのは刺激が強過ぎます。
確かにハイドロキノンはデリケートゾーンの黒ずみに強い美白効果をもたらしますが、ハイドロキノンは肌の漂白剤とも呼ばれるほど刺激の強い成分です。
少しでも間違った使い方をすると黒ずみを改善するどころか余計に黒くなってしまったり、肌荒れや炎症を引き起こす場合もあります。
そういったリスクを考慮すると、デリケートゾーンにハイドロキノンを使うことはおすすめできません。
デリケートゾーンの黒ずみを改善したいという方は、トラネキサム酸が配合されている美容クリームを使うのが良いでしょう。
トラネキサム酸も美白成分のひとつですが、ハイドロキノンに比べて肌への刺激が少ないので安心してデリケートゾーンに使うことができます。
もちろん、ハイドロキノンに比べると美白の効果が出るまでに長い期間を要しますが、肌荒れなどのリスクが少なく安全性が高いです。
デリケートゾーンのケアにおすすめな商品
そこで、それを踏まえた上でデリケートゾーンのケアに使えるおすすめの商品をいくつかご紹介しましょう。
ラヴージュ

- メーカー名:pupu
- 商 品 名:ラヴージュ
- 価 格:9,900円(税込)
- 内 容 量:ソープ60g、ローション30ml
ラヴージュは、ぬめり洗浄による「落とす」と保湿による「守る」の2ステップで女性に効くデリケートゾーンケア商品です。
ヴィエルホワイト

- メーカー名:ヴィンセント製薬
- 商 品 名:ヴィエルホワイト
- 価 格:10,956円(税込)
- 内 容 量:30g
デリケートゾーンに使用する商品ですので、ベタつくクリームなどでは匂いやムレが気になりますよね。
そこで、ヴィエルホワイトはトロっとした美容液に贅沢美肌成分を配合しました。
角質層に贅沢な美肌成分を運ぶために現在話題になっているリポソーム化(超低分子化)をしました。
さらに、ヴィエルホワイトはメラニン生成を抑制して色やくすみを改善するほか、たくさんの保湿、保護、エイジングケア成分によってムズムズ感をアロマの効果により匂いも改善できます。
イビサクリーム

- メーカー名:ファイブテイルズ
- 商 品 名:イビサクリーム
- 価 格:7,700円(税込)
- 内 容 量:35g
イビサクリームはスキンケアに関する情報サイトのスキンケア大学にも取り上げられた、日本で最も人気の高いデリケートゾーンケア用のクリームです。
デリケート箇所をケアして整える2つの成分と4種の植物成分、天然由来成分もあります。
選び抜かれた8種の保湿成分でデリケートゾーンをきちんと保湿します。
敏感肌の方にもうれしい5つの刺激フリー処方です。
ハイドロキノンはデリケートゾーンへの使用は避けるべき
いかがでしたか。
ハイドロキノンは肌の漂白剤とも呼ばれるほど強力な美白効果を持ちますが、効果が強い反面刺激も強いので敏感肌の方は注意が必要です。
また、日本ではハイドロキノンが厚労省の認めた医薬部外品ではないという点も不安要素のひとつであると言えるでしょう。
ハイドロキノンを病院でもらうメリットは医師による指導の下で使えるため安心感があるということです。
デメリットは保険が効かないのでどうしても高額になってしまうことです。
市販のハイドロキノン配合薬のメリットは低濃度で安全性が高いです。
しかし、デメリットは病院で処方されるものよりも濃度が低いので効果が弱いということです。
ハイドロキノンはとても刺激が強い成分ですので、デリケートゾーンへの使用は避けるべきです。
デリケートゾーンには、肌を労わるような優しい成分のコスメでケアした方が良いですね。
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