皆さんは紫外線に関する単位がある事をご存知でしょうか?
波長の長さを表す「nm(ナノメートル)」など良く目にするかと思います。
紫外線が降り注ぐ事は物理現象ですので、その単位と言うものは難しいものばかりつけられています。
この様に単位がある事によって私達が活用しているUVインデックスを計算式で導く事が出来るのです。
今回は紫外線量を表す単位、紫外線の種類を表す単位・紫外線を防止する単位などについて考察していきたいと思います。
紫外線の単位を知るメリット
普段私達が目にする事の多いUVインデックスは、紫外線に関する単位が付けられている事によって測定・観測し、計算式に当てはめて計算し、紅班(こうはん)紫外線量などに置き換えられてUVインデックスとして発表されています。
UVインデックスはただ単純に降り注いだ紫外線量を測定して計算式に当てはめて紅班紫外線量に置きかえてUVインデックスにする事は出来ないのです。
それは、紫外線はオゾン層によって吸収されるからです。
UVインデックスを発表する為にはオゾン層などの要素が加わります。
また、紫外線が降り注ぐ事は物理的な事ですので、計算式などは難しく私達が求める事はないでしょう。
ですので、UVインデックスを発表する為に様々な紫外線に関する単位がある事で測定されたデータを計算式に当てはめ、置き換える事で私達は気象庁のホームページなどで気軽にその地域が降り注いでいる紫外線量の強さやUVインデックスを知る事が出来るのです。
今日の紫外線量を知りたい方必見のオススメサイトアプリやグッズは?

紫外線量を表す単位とは?
紫外線量を表す単位として、紅斑紫外線量とUVインデックスがあります。
それぞれどの様なものなのか、見ていきましょう。
紅斑紫外線量
太陽光に含まれている紫外線を継続して浴び続けてしまうと皮膚が赤くなってしまう(=紅班)などの変化が生じてしまいます。
この事が長年に渡って繰り返されてしまうと、皮膚がんや白内障を発症してしまうなどの健康被害が増えてしまいます。
紅班紫外線量は人体に及ぼす影響を示すため波長によって異なる影響度を考慮して算出された紫外線量です。
紫外線a波とは?紫外線対策は紫外線を知ることから!紫外線とは一体何?
UVインデックス
紫外線が人体に及ぼす影響度を分かりやすく示す為に紅班紫外線量を指標化したものです。
紅斑紫外線量を25mW/㎡で割って算出する為、単位はありません。
世界保健機関(WHO)などでは、UVインデックスを用いて紫外線対策を行う様に推奨しています。
国内でも環境省からUVインデックスが3以上の場合は出来るだけ日差しを避け、8以上の場合は出来るだけ外出を避けた方が良いと言った具体的な対処方法が示されています。
UVインデックスに応じた紫外線対策(環境省:「紫外線環境保健マニュアル」) | ||
11+ | 極端に強い | 日中の外出は出来るだけ控えよう。 必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しよう。 |
8~10 | 非常に強い | |
6~7 | 強い | 日中の外出は出来るだけ日陰を利用しよう。 出来るだけ長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しよう。 |
3~5 | 中程度 | |
1~2 | 弱い | 安心して戸外で過ごせます。 |
紫外線の種類を表す単位は
紫外線とは人の目に見える波長(=可視光線)の中でも波長の長い紫の外側にある電磁波であり、英語では「ultraviolet(ウルトラバイオレット)」(=紫を超えた)と呼ばれており、この略としてUVと呼ばれています。
紫外線は科学的作用が大きいのが特徴であり、この事から化学線とも呼ばれています。
- 近紫外線(near UV)
→波長380-200nm - 遠紫外線(far UV/FUV)もしくは真空紫外線(vacuum UV/VUV)
→波長200-10nm - 極紫外線もしくは極端紫外線(dxtreme UV/EUV or XUV)
→波長121-10nm
中でも近紫外線は人の健康や環境への影響の観点から、3つに分類されます。
- UVA・・・・・・・・波長400-315nm
- UVB・・・・・・・・波長315-280nm
- UVC・・・・・・・・波長280nm未満
紫外線の種類を示す単位「nm(ナノメートル)」は、可視光線の波長から電波まで「波のひとつの長さ」を表す単位の一つであり、n(ナノ)は10億分の1と言う意味です。
紫外線を防止する単位とは?
紫外線を防止する単位とは、紫外線を防止する表記とはどの様なものがあるのか、見ていきましょう。
紫外線を防止する単位とは
紫外線を防止する単位としては、正式な単位はありません。
物理的にも数学的にも厳密な数値を表す事は出来ないからでしょう。
ですが、その他の紫外線を防止する事を表しているUV400、紫外線99カット・紫外線100カット、紫外線透過率、日焼け止めのSPF値やPA値を参考にする事によって、紫外線から身を守る事は出来ますので、これからご紹介する表記を覚えておくと良いでしょう。
その他の紫外線を防止する表記とは
サングラスのレンズや日傘、帽子、衣服などでUV400、紫外線99カット・紫外線100カット、紫外線透過率などを目にしますね。
では、それはどの様な事なのか見ていきましょう。
UV380・UV400
UV380やUV400と言う表記はメガネやサングラスで目にする事が多いですが、これは紫外線の波長の長短を示しています。
降り注ぐUVAとUVBの波長は280nm~400nmの光線であり、UV380は380nmまでを、UV400は400nmまでの波長を防ぐと言う事を示しています。
サングラスの色の濃さで紫外線対策効果が変わる?調光レンズと偏光レンズとは
紫外線99カット・紫外線100カット
紫外線100カットは100パーセント紫外線を遮断する事を示しています。
紫外線99カットは99パーセントは紫外線を遮断しますが、残り1パーセントは通してしまいます。
しかし、1パーセントの太陽の光は意外と強いものであり、10年蓄積されたらお肌へのダメージはかなり大きいと言えます。
紫外線100カットサングラスはどういうもの?100カットで目の保護を

紫外線透過率
紫外線透過率とは、どれ位の紫外線を通すかを表しています。
「紫外線透過率1.0パーセント以下」「紫外線透過率0.1以下」と言う表記は99パーセント以上の紫外線をカットすると言う事を示しています。
SPF値
日焼け止めのSPFは、Sun Protection Factorの略です。
紫外線B波(UVB)を防ぐ力の大きさを表しており、SPFの数字は1~50+まであります。
直射光を浴びた際に日焼け止めを塗らなかった場合の肌と比べて、肌が赤くなるまでの時間を何倍に延ばせるかを数値化したものがSPFの数字です。
一般的に直射光を浴びてから肌が赤くなるとされる時間は20分とされています。
SPFが1だったとしたらおよそ20分日焼けを遅らせる事が出来ます。
PA値
日焼け止めのPAは、Protection Grade of UVAの略です。
紫外線A波(UVA)を防ぐ効果指数を表しており、PAはPA+~PA++++まであります。
また、PA値は日本の基準値の為、海外製の日焼け止めには表記されていない事があります。
海外ではこのPA値の代わりにPFA(PPD)と言う指標が使用されています。
【PA値とUV防御効果】 | ||
PA値 | UV防御効果 | PFA(PPD)値 |
PA+ | 効果がある | PFA(PPD)2以上4未満 |
PA++ | 効果がかなりある | PFA(PPD)4以上8未満 |
PA+++ | 効果が非常にある | PFA(PPD)8以上16未満 |
PA++++ | 効果が極めて高い | PFA(PPD)16以上 |
※UVAFP・・・Ultraviolet A Protection Factorの略。紫外線A波の防御効果を示す値の事である。
UVクリームのポイントと選び方とは?ノンケミカル・SPF・PAとは何を示している?
紫外線の単位を知って紫外線対策に役立てよう!

今回は紫外線に関する単位について、考察していきました。
紫外線が降り注ぐ事は物理現象であり、紫外線はオゾン層とも関係をしています。
UVインデックスを発表する為には測定し、データを計算式に当てはめ、置き換える事によって初めてUVインデックスを発表する事が出来ます。
それを可能にしたのは紫外線に関する単位が付けられている事によってです。
紫外線量を表した単位として紅班紫外線量が挙げられます。
紅班紫外線量とは人体に及ぼす影響を示すため波長によって異なる影響度を考慮して算出された紫外線量です。
また、紅班紫外線量を指標化したものがUVインデックスであり、正式な単位はありません。
UVインデックスがある事によって紫外線への危険度やどの様な紫外線対策を行ったら良いのかとても見やすく、WHOや環境省もこのUVインデックスを元に紫外線対策を推奨しています。
紫外線の種類を表す単位として「nm(ナノメートル)」があり、これは波長の長さを表している単位です。
- 近紫外線(near UV)
→波長380-200nm - 遠紫外線(far UV/FUV)もしくは真空紫外線(vacuum UV/VUV)
→波長200-10nm - 極紫外線もしくは極端紫外線(dxtreme UV/EUV or XUV)
→波長121-10nm
また、この中でも私達が良く耳にする紫外線は近紫外線であり、近紫外線も波長によって3つに分ける事が出来ます。
- UVA・・・・・・・・波長400-315nm
- UVB・・・・・・・・波長315-280nm
- UVC・・・・・・・・波長280nm未満
紫外線を防止する単位自体は正式にはありません。
- UV400
- 紫外線99カット・紫外線100カット
- 紫外線透過率
- 日焼け止めのSPF値やPA値
これらは私達がメガネやサングラス・帽子・日傘・日焼け止めを購入する際に目にする事が多いですね。
これらの表記は紫外線から私達をどの位守る事が出来るのかを表していますので、ある意味では紫外線を防止する単位であると言えるでしょう。
今回は単位を詳しくご説明する事が出来ませんでしたが、UVインデックスを直ぐに見る事が出来る、どの様な紫外線対策アイテムを購入すればよいのか分かりますね。
これらを活用して紫外線に関する情報が見やすくなったり、紫外線対策アイテムを購入する際の指標として役立てて頂けますと幸いです。
紫外線対策アプリって何の事?紫外線アプリはどんな情報を教えてくれるの?
今日の紫外線量を知る方法はどんなものがある?サイトやアプリはどうなの?
おすすめの紫外線対策アイテムはこちら
高SPFなのに無添加!エポラーシェ カラー&UVベース