美白って何なのでしょうか?本来の意味を知っておきたいですよね。
「美白をしたい」「美白をしなきゃ」我々が知っている美白って、肌を白くする事ではないのか?
そこで、美白の言葉の意味について調べてみました。
Contents
美白という言葉の意味
ウィキペディアによりますと美白とは色素沈着が少なく、より白い肌を目指す美容の上での価値観、あるいはそのような肌状態のことであると書かれています。
ここで注目したい箇所が白い肌を目指すと言う表現です。
この表現は肌を白くするという意味ではありません。
実は、持って生まれた肌をそれ以上白くする事は不可能なのです。
すなわち美白とは「今よりも肌が白くなったりシミが消えたりすること」ではなく、本来の肌の色を保ち続けようとしたり、それ以上黒くならない様に予防する事です。
日焼けによって生じるシミやそばかすの原因になるメラニン色素に着目して紫外線対策をし、肌に潤いを与えて健やかにする事が美白のためのお手入れなのです。
美白とはメラニンの生成を抑制してシミ・そばかすを予防する事と、日焼けによるシミ・そばかすを予防すると言った表現に限られます。
肌そのものの色を白くすると言った表現や、出来てしまったシミを薄くする事が出来るなどの効能を主張する事は許されません。
『衝撃!!漂白剤が地黒の犯人逮捕』肌を白くするその方法とは一体?
まずは肌が黒くなる仕組みを知ろう
うっかり無防備にお出掛けしてしまい、家に帰ってきて鏡を見ると少し日焼けしてしまったかも?と思う事があると思います。
日焼けしてしまった肌にはシミを引き起こす原因となるメラニン色素が発生してしまうと耳にした事があるけど、どうすればよいのか?
外が曇っているからと言って油断して紫外線対策グッズを携帯していないと、思ったよりも日差しが強くて日焼けしてしまう事って良くありますよね?
そこで、メラニン色素とは何なのか、肌が黒くなる仕組みについていくつかの項目に分けて説明していこうと思います。
メラニン色素って何?
皮膚や毛髪を色づけるメラニン色素
メラニン色素には2つのタイプが存在し、ブラックやブラウンに変色するユーメラニン(黒色のメラニン)とレッドやイエローに変色するフェオメラニン(肌色のメラニン)が存在します。
世界中にあらゆる色の皮膚や毛髪の人種が存在するのは、この2つのタイプのメラニン色素における割合によるものです。
この2つのタイプのメラニン色素は、皮膚の一番内部にある基底層にあるメラノサイトという場所で生成されています。
メラニン色素が生成されるのはどんな時か?
皮膚が紫外線を浴びると情報伝達物質(メラノサイト刺激ホルモン・活性酸素・エンドセリンなど)が生じます。
それを基底層に存在するメラノサイトが察知する事で、メラニン色素の生成が始まるのです。
メラノサイトの中にはメラノソームといった細胞小器官が存在します。
そこでチロシナーゼという酵素が活性酸素を吸収・分解する事でメラニン色素が生成されます。
メラニン色素を作り出し、蓄積するメラノソーム
メラノソームでメラニン色素が作られていっぱいになると、基底層のメラノサイトから有棘層のケラチノサイトへ移ります。
このケラチノサイトの中の細胞核上にメラノソームがバリアを張り、紫外線を吸収する事で細胞核を守っているのです。
メラニン色素の果たす役割
皮膚は老化の原因に繋がる活性酸素を退治して、メラニン色素を生成しました。
そのメラニン色素が含まれた皮膚で紫外線を遮り、皮膚の内部がダメージを受けない様に保護しているのです。
例えてみると強い日差しを防ぐために濃い色のカーテンを引く事がありますが、それと同じです。
皮膚そのものが自然と身を守る行動がメラニン色素の生成なのです。

メラニン色素がもし存在しなかったら?
遺伝によるメラニン色素の配合率
紫外線を浴びなければ皮膚も毛髪も真っ白だと言う事はありません。
人間は生まれ持った遺伝子により、メラニン色素の配合率が決まっているのです。
すなわち、紫外線を浴びなくても一定の量のメラニン色素は存在します。
日差しを浴びてもメラニン色素が作られないとどうなる?
皮膚の内部にまで紫外線の被害が及んでしまいます。
急激に日焼けをして赤く炎症を起こしたり、水膨れになってしまうのはメラニン色素の生成が間に合わなかったためです。
紫外線から皮膚を守るメラニン色素がなかった理由で、炎症を起こしてしまうのです。
日焼けで肌を小麦色にしたい場合も、強烈な紫外線には注意しましょう。
その後のメラニン色素
皮膚が健康な場合は?
紫外線を浴びる量が少なくなるとメラニン色素の生成も少なくなります。
メラニン色素が生じた皮膚は新陳代謝により次第に剥がれ落ちます。
この様にして皮膚の色は元通りになっていくのです。
メラニン色素が残ってしまう場合は?
皮膚の新陳代謝が順調に行われない場合、メラニン色素が含まれた皮膚がいつまでも肌に残ってしまうため、皮膚の色は戻りません。
また、あらゆる影響によって紫外線を浴びる量が少なくなっても、メラニン色素の生成が減らない事もあります。
こういった部分的にメラニン色素の量が減らない状態をシミと言います。
美白と医薬部外品と薬機法(旧薬事法)の関係
薬機法とは従来あった薬事法が平成25年11月に改正され名称が変わったものです。
再生医療に関する再生医療等製品の規定が新設された法律です。
この薬機法の第2条第2項に準ずるものを医薬部外品と言い、人体に対する作用が緩和するものを言います。
- 吐き気やその他の不快感を防ぐ
- 口臭・体臭を防ぐ
- あせもやただれなどを防ぐ
- 脱毛を防ぐ
- 育毛あるいは除毛
などが目的で使われるものです。
美白のスキンケア(乳液や化粧水など)において薬用と記されているものや、効果が記されているものは大体が医薬部外品に当てはまります。
中にはお薬レベルの医薬品である美白クリームなど皮膚科で処方して頂くものもありますが、普段使いの美白スキンケアの効果をより早く得たいのであれば医薬品よりも医薬部外品であるものが効果的です。
この様な商品を広告し販売する際に「美白」という言葉が使用されていますが、この言葉の使用には規制がかかっており、「メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ」または「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」といった表現に限られています。
また、美白と表記するには厚生労働省によって認可された美白有効成分が使用されていて、医薬部外品(薬用)であると言う承認が必要です。
よって、美白と記されている商品は政府のお墨付きと言う事です。
薬用でもないのに美白と謳う商品は薬事法違反になります。
薬用美白であるかをチェックする事で美白化粧品であるかを確認出来ますので、必ずチェックして下さい。
認可されている美白成分
厚生労働省によって認可されている美白成分のうち、代表的な成分の名称とその特徴を見ていきましょう。
成分 | 特徴 |
---|---|
ビタミンC誘導体 | ビタミンCを安定化させて、肌に吸収しやすい形に変えたものです。 毛穴を引き締めてメラニンを還元し、活性酸素を抑制するなどあらゆる美肌効果があります。 |
アルブチン | メラニン色素の合成を妨げて、シミを抑制する働きがあります。 |
トラネキサム酸 | 肝斑の治療薬にも使用されている美白成分です。 |
コウジ酸 | コウジ菌から生まれた美白成分です。 チロシナーゼの活性を抑える他、シミを抑制する働きもあります。 |
ルシノール | 酵素チロシナーゼとチロシンの結合を防ぎ、メラニンの生成を抑制し美白効果を促進する効果があります。 |
4MSK | メラニンを抑える働きがあり、肝斑の治療薬にも使用されています。 ターンオーバーを改善し、メラニンを含む古い角質を落としやすくする事で美白効果をもたらします。 |
マグノリグナン | 肝斑の治療薬にも使用されている美白成分です。 |
リノール酸 | ベニバナ油から作られた成分であり、チロシナーゼの量を減少させる事で美白効果をもたらします。 |
エラグ酸 | イチゴやブラックベリーなどに含まれている成分であり、抗酸化作用によって肌に透明感や若々しさをもたらす効果があります。 また、チロシナーゼの働きを抑えてシミを防ぎます。 |
カモミラET | カモミールから抽出された成分であり、ビタミンやアミノ酸を含みメラニンの生成を抑えます。 また、新陳代謝を促進させる効果があり、肌のターンオーバーを改善します。 |
ニコチン酸アミド | 水溶性のビタミンB3です。 メラニンが表皮細胞に受け渡されるのを妨げシミの抑制に働きかけます。 |
医薬部外品としての認証がなければ、どんなに良い効果が実証されたとしても美白という表現を用いる事は出来ません。
そのため、ブライトニングという異なる表現を用いる事が多いです。
何をしたら良いの?美白ケアの基礎
清潔感のある白い肌はメイク映えやオシャレ映えするだけでなく、優しく柔らかな女性に魅せてくれる女性にとって最大の武器ですね。
そんな理想的な肌を手に入れるために、徹底的に美白ケアを行いましょう。
白肌の定義は人によって異なりますが肌全体が潤いと透明感にあふれ、シミや色ムラの目立ちにくい均一な明るい肌が女性の目指すべきの理想肌でしょう。
スキンケアだけでなく日頃の心掛けやライフスタイルを変えてみる事で、少しづつ理想肌に近づけます。
これからご説明する4つのステップを踏まえて、紫外線に負けない白肌を作りましょう。
汚れた肌にどんなに頑張ってスキンケアを行っても駄目です。
まず初めに正しいクレンジングと洗顔を行い、毛穴の汚れを落としておく必要があります。
クレンジングは軽いメイクならローションやミルク、しっかりメイクならジェル・オイル・クリーム・バームなどを使用しましょう。
次に行う洗顔はたっぷり泡立てた洗顔フォームで泡を転がす感じに洗い、ぬるま湯と冷水できちんと濯ぎましょう。
血行が良くなり、スキンケアの浸透力が上がります。
溜まった角質を放置しておくと肌のターンオーバーが乱れ、くすみの原因に繋がり透明感が無くなってしまいます。
他にもニキビが出来てしまったり肌の潤いを溜めておく事が出来なくなったりと、負の連鎖を招く事になります。
専用のローションを使用して余計な角質を除去する事で肌の表面のキメが整い、ザラつきやゴワつきも解消する事が出来ます。
また、次に使用するスキンケアの浸透力も上がります。
夏の暑い時期は紫外線から肌を守るためにも、たっぷりと潤いを与えてあげる事が大切です。
日焼け止めを塗る・日傘を差す事と同様に、より本気で保湿ケアを行う事で肌に潤いを与える事も美白への近道です。
スキンケアは化粧水・美容液・乳液またはクリームと、美白と保湿を同時にケアする事が出来るタイプがおすすめです。
パックやマスクなどのケアは寝る前にしましょう。
日焼け止めは夏だけでなく、SPFの数値を見ながら一年中使いましょう。
紫外線が強まる春から夏にかけてはクリーム・ミルクなどテクスチャー重視で使い分ける事をおすすめします。
近年ではスプレータイプなどの手軽なものも販売されています。
普段の生活であればSPF30前後で問題ありませんが、レジャーなどで紫外線を沢山浴びる事が想定される日はSPFの最高の50+のものを使用しましょう。
紫外線対策は一年中必要?一年を通して使える紫外線対策アイテムの種類と選び方とは
今までイメージしていた美白の意味が少し変わりました

美白について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?
美白とは今よりも肌が白くなったりシミが消えたりする事ではなく、本来の肌の色を保ち続けようとしたりそれ以上黒くならない様に予防する事でしたね。
紫外線を浴びるとメラニン色素が発生しますが、メラニン色素には2つのタイプが存在しユーメラニン(黒色のメラニン)とフェオメラニン(肌色のメラニン)が存在します。
世界中にあらゆる色の皮膚や毛髪の人種が存在するのは、この2つのタイプのメラニン色素が大きく関係しています。
認可されている美白成分はビタミンC誘導体を始め、様々なものがありました。
美白ケアの基礎については、あらかじめクレンジングと洗顔で毛穴をキレイにする事が重要で、次に角質ケアを定期的に行う、たっぷり保湿ケアを行って保湿力をアップさせる、そして紫外線対策は一年中行うのが基本ですね。
貴方も是非この機会に、美白の本当の意味を知った所で毎日美白ケアを行ってみてはいかがでしょうか?
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