紫外線と言えば肌にシミやシワ、たるみなどの悪影響を与えてしまうイメージが強いですが、実は髪も紫外線のダメージを受けています。
髪に紫外線が当たってしまうと、髪の毛に様々な影響が出てしまいます。
今回の記事では、髪は紫外線によってどのようなダメージを受けるのか、どんな成分が髪の紫外線対策に有効なのかをご紹介しましょう。
Contents
髪も紫外線のダメージを受けるのか
髪はメラニンが熱や光から守ってくれる効果を兼ね備えていますが、それでも長時間紫外線を浴び続けるのは良くありません。
髪がパサついたり、キューティクルが剥がれて傷んでしまう可能性が高まって、ヘアカラーやパーマも台無しになってしまいます。
紫外線ダメージにより髪が受ける悪影響は主に四つあります。
キューティクルの損傷
キューティクルとは髪の毛一本一本の一番外側を覆っている鱗状の膜です。
髪の毛をダメージから守ったり、内部の栄養や水分を外に出さないという大きな役割がキューティクルにはあります。
そのキューティクルが紫外線の影響でめくれたり剥がれやすくなってしまうと、髪の毛の中のタンパク質や保湿成分が流れ出てしまい、髪の毛の水分や栄養が無くなってしまいます。
さらに、キューティクルは一度剥がれてしまうと二度と再生できません。
乾燥
キューティクルが剥がれてしまうと、髪の中の水分や栄養が流れ出てしまいます。それが原因で髪が乾燥し、パサつきの原因となってしまいます。
キューティクルが剥がれた状態だと内部にある水分も蒸発してしまうので、さらに乾燥しやすい状態に。
乾燥した髪はパサパサとした質感になり、見た目もゴワついた印象になってしまいます。
さらに髪の毛に水分がなく艶が出ていないと、見た目年齢が五才も上がってしまうというデータもあるのです。
柔軟性の低下
強い紫外線は髪内部のシステイン結合を破壊します。
そのため、髪の毛の柔軟性が無くなって引っ張っただけで髪が切れたり、毛先に枝毛ができやすくなってしまいます。
髪の変色
紫外線には髪内部のメラニンを分解してしまう力があります。
メラニンは色素のことなのですが、メラニンが紫外線によって分解されると髪の色が徐々に抜けてしまい、赤みを帯びた色に変色してしまいます。
また、カラーリングをしている髪はバージン毛よりメラニン色素が少ないため、より紫外線の影響を受けやすい状態になってしまうので注意が必要です。
以上のデメリットを見てみると、肌と同じように髪の毛にも紫外線対策をしたいですね。
いくら紫外線の量がピーク時よりも少なくても、髪の毛は一年中日光を浴び続けます。
紫外線を浴びるということは髪のためにも良くないことです。
そのため髪の紫外線対策は日差しや季節関係なく、一年中行うことが理想的です。
紫外線のピークはいつなのか?!梅雨明けから対策を始めるのではもう手遅れ?!
シャンプーに含まれる紫外線対策成分
髪の紫外線対策はシャンプーで出来ます。
紫外線対策にはやはりUVカット効果があるものを選びましょう。
中でも植物エキスが入っているシアバター配合のシャンプーが何よりもおすすめ。
人工的に作られた化学成分よりも、天然の植物成分のシアバターは髪の毛や頭皮に優しくケアをしてくれるのでとても良い紫外線対策になります!
シアバター
シアバターとは、シアという木の実から採れる植物性油脂のことです。
シアの木は年間の平均気温が30度を越えている、高温多湿の西アフリカや中央アフリカに繁殖しています。
現地では化粧品や美容目的としての用途の他に、火傷の治療や筋肉痛の緩和、日焼け止め、赤ちゃんの肌を保護するといった使い方が幅広くされています。
シアバターの保湿力の秘密は、含有されている成分ステアリン酸とオレイン酸にあります。これらの成分が髪の保湿などに一役買ってくれるんですね。人の体内で作られる同じ脂肪酸になるので、髪につけると馴染みやすいです。
アミノ酸系シャンプー
シアバターの他に、髪の紫外線による乾燥を防ぐために役立つのはなによりも保湿が大事。
保湿系シャンプーでおすすめなのが、洗浄力が穏やかなアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸成分がたくさん使用されているものを選ぶには、シャンプーの成分表記を確認するのがおすすめです。
成分表記は配合量の多い順に並べられているので、「水」の次にアミノ酸成分が表記されているものを選ぶのがべスト。成分の表記順番が後ろの方ほど、配合量が少ないということにポイントとして見ましょう。
そしてアミノ酸系洗浄成分の中でイチオシのものが、髪のコンディショニング効果を持っているココイルグルタミン酸TEAという成分。
ヤシ油から抽出した脂肪酸の事をココイルと言い、その油を構成している成分としてはオレイン酸やリノール酸などが挙げられます。
グルタミン酸とは、昆布やわかめ等の海藻類やチーズなどに豊富に含まれているもので、わかりやすく言えば海藻などのネバネバ成分のことです。
ココイルグルタミン酸TEAは泡立ちも良く、洗いながらキューティクルを整えてくれるので、手触りの良い髪に仕上がって紫外線予防にもなり、髪の修復力と吸着性で髪の毛を良いコンディションにしてくれます。
さらにココイルグルタミン酸TEAは、陰イオン系の洗浄成分なのでマイナスイオンを帯びていて、このマイナスイオンがプラスに帯びている皮脂やほこり、そしてフケなどに吸着し髪の洗い上げを良くしてくれます。
紫外線対策トリートメントとは
髪への紫外線対策で非常に有効なアイテムのひとつである紫外線対策トリートメントは、洗い流さないヘアトリートメントです。
髪の日焼け止めとしてUVカット機能が付いた洗い流さないトリートメントを使えば、紫外線をブロックしながらトリートメント効果で髪を一日中修復してくれるので一石二鳥です。
洗い流さないトリートメントは、ミルクタイプ、ミストタイプ、ジェルタイプと様々なものがありますが、中でもオススメなのはオイルタイプのトリートメント!
オイルタイプの洗い流さないトリートメントは、髪の毛の一本一本を保護膜で包み込んでくれるので、ドライヤーやアイロンなどによる熱ダメージから髪を守る効果が高く、髪のツヤにも効果があります。
産後のホルモンバランスの乱れや加齢による髪の乾燥、敏感な頭皮にも優しく浸透してくれる役割があるので、敏感肌の方にもおすすめできます。
オイルタイプは少量でもよく伸びるので、潤い・ハリ・ツヤ・コスパと髪に良いことずくめです。
トリートメントに含まれる紫外線対策成分
美しい髪を手に入れるため、トリートメントには以下の成分が入っているものがおススメです。
ヒアルロン酸配合のトリートメント
トリートメントの中に入っていると理想的な成分はヒアルロン酸です。
配合されたトリートメントを使用することで、紫外線によって失われてしまった髪内部のヒアルロン酸を補うことができます。
紫外線を浴びると光老化という老化現象が発生し、髪がパサついたり、肌のシミやくすみが浮き出てくる老化症状が生まれます。
ヒアルロン酸を加えることで繊維芽細胞が修復され、髪に潤いを与えてくれます。
コラーゲン配合のトリートメント
コラーゲンが配合されているトリートメントは、紫外線量の吸収を抑える役割があるのでおすすめです。
紫外線を抑えるだけではなく、保湿効果もあるので髪の艶を保つものとして必要不可欠なものであり、髪や肌のケアをするのに一年中使用できる理想的な成分と言えるでしょう。
椿オイル
紫外線の抑えるためには、保湿力のある椿オイルも効果的。
髪の保湿力があれば、それだけ紫外線によって乾燥を防ぐことにつながります。
椿オイルはUV-Bを吸収してくれる効果もあり、保湿力を高めて紫外線の影響をできるだけ軽減させるという意味でも効果的な成分です。
シャンプーやトリートメントでヘアケアを!
いかがでしたでしょうか?
日差しが強い季節になってからなんだか髪の毛がパサパサする、枝毛が増えた、白髪が増えたかも……と髪の変化を感じた方は、もしかすると髪の紫外線ダメージが原因かもしれません。
肌の紫外線対策は勿論のこと、髪の紫外線対策もしっかりと力を入れましょう。髪の毛に吹きかける日焼け止めもありますが、シャンプーやトリートメントでも紫外線対策やダメージケアもできます。
シャンプーを選ぶときはシアバターが配合されているものを、トリートメントを選ぶときはヒアルロン酸やコラーゲンが配合されているものを選ぶのがおすすめです。
シアバターは髪にとって非常に良い成分とされているので、ぜひ取り入れてみましょう。
紫外線による髪へのダメージが心配で具体的なアドバイスが欲しいという方は、美容師さんに相談してみるのも手かもしれませんね。
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