紫外線から肌を守るための製品~紫外線散乱剤とはどういったものか~

マフラーをしている女性 紫外線

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紫外線から身を守るために何が必要なのでしょうか。
栄養から対策をすることもできますし、アームカバーなどの身に着けるもので対策を取ることもできます。
ですが、今回は日焼け止めクリームに入っている紫外線散乱剤に焦点を当てていきたいと思います。
紫外線散乱剤とは何なのか、その用途、おすすめの日焼け止めクリームについてお話させていただきます。

紫外線散乱剤とは?

紫外線散乱剤は紫外線を鏡のように反射させて肌を守る成分です。
その成分の多くが酸化チタン、酸化亜鉛、この2つが主だったものですが酸化チタンは着色用食品添加物としても認められています。

食品の色を白くさせるのでホワイトチョコレートや白ワイン、和菓子、乳製品などに使われます。

ホワイトチョコレート

工業用にはインクやプラスティック、ゴムガラスなどあらゆるものに使われています。

また、女性ならよく見かけることがあるのは化粧品への配合です。
白色になることを利用しておしろいやメイク用品、下地美白系化粧品に使われることもあります。

一方で酸化亜鉛は化粧品、医薬品原料、入浴剤、防腐剤、抗菌剤、消臭剤や、メッキ、工業用フィルム、顔料、インキ、プラスティック、ゴムや繊維といった工業用品などに使われます。

その他に酸化セリウムやカオリン、タルクといったものが使われています。
この成分はファンデーションにも含まれていることが多いので、ファンデするだけで日焼け止めはいくらか成り立っている部分があったりします。

この成分自体には無理な力が働かず、紫外線吸収剤のように激しい化学変化は起こりません。
ですので肌にも優しめになっていて刺激が少なく、肌の乾燥がしにくく、構造的に長持ちしやすいというのが特徴です。

また紫外線散乱剤はUV-A、UV-Bのどちらもカットしてくれることもメリットです。

オゾン層や雲に阻まれて地上に届くのは10%程度と言われていますが、UV-Aに比べると波長が短いのでそのぶんエネルギーが強く、浴び続けると軽くやけどした時のようにヒリヒリしたり、水膨れになったり、最悪の場合皮膚がんになる可能性も高まります。

UV-Bだけではなく、真皮に到達してシミやシワなどの光老化を引き起こすUV-Aをも紫外線散乱剤入り日焼け止めはカットできる点で、エイジングケア世代にとってうれしい製品になると思います。

しかし、その反面デメリットとしてはその成分の影響から白浮きするということです。
このデメリットを改善するために粒子をナノ化した商品も販売されてますが、肌への影響についてはまだ不透明な部分があります。

構造的に壊れにくいというメリットを持ってますが、その一方で汗で流れやすく、紫外線吸収剤に比べると高い紫外線効果は求められないかと思われます。

また、色ムラなどが起こりやすくメイクとの相性が悪かったりと使用面でマイナスに響く点が多少あります。

紫外線散乱剤の用途とは?

有害な紫外線を反射して皮膚が炎症を起こしたり日焼けしたりするのを防ぎ、製品や包装材料が紫外線によって劣化したり変色・退色したりするのを防ぎます。

酸化チタン、酸化亜鉛ともに工業用品などに使われます。
酸化チタンは着色用食品添加物として、酸化亜鉛は医薬品原料、入浴剤、防腐剤、抗菌剤、消臭剤といったものにも使われています。

散乱剤が体に与える影響

酸化吸収剤と比べると酸化散乱剤は化学変化を起こさないので体に与える影響はありません。
酸化亜鉛については不純物があると汗などと反応して金属アレルギーを起こす懸念があります。

なので金属アレルギーを起こさない酸化チタンのみを使った方が安心の場合が多いです。
しかし、酸化チタンのみだと紫外線への防御が脆くなるということでもあります。

紫外線防止剤とは?日焼け止めクリームなどに含まれる防止剤について解説!

使いやすいオススメの散乱剤配合アイテム

紫外線散乱剤の入った商品はどんなものがあるのでしょうか。
おすすめの商品を調べてきました。

キュレルUVミルク

花王 キュレルUVミルクの商品画像
  • メーカー名:花王
  • 商 品 名:キュレルUVミルク
  • 価   格:¥1,620(税込)
  • SPF30/PA++

セラミドの働きを効果的に補い潤いを与えるセラミドケアしながら紫外線から肌を守る、乾燥性敏感肌を考えたUVケア製品です。
さっとなじんでベタつかない乳液タイプになっています。

しっとりとした使い心地で日常の紫外線をしっかりカットし、紫外線による肌ダメージ(乾燥、日焼けによるシミ、そばかす)を防ぐだけでなく、セラミドケアで外部刺激から肌荒れしにくい潤い肌に保ちます。

植物由来の消炎剤(炎症を抑える有効成分)を配合し、日焼け後の火照りを防ぎます。
潤い成分配合(ヘキサテシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ユーカリエキス、アスナロエキス)白残りせず、肌への負担感のない付け心地です。

肌を滑らかに整えてファンデーションのノリをよくし、時間がたっても仕上がりが持続します。

ユースキンS UVミルク

ユースキンS UVミルクの商品画像
  • メーカー名:ユースキン
  • 商 品 名:ユースキンS UVミルク
  • 価   格:¥1,008(税込)
  • SPF25/PA++

紫外線吸収剤フリーのクリームタイプの日焼け止めです。
バルミチン酸エチルヘキシルはさらっとした質感の合成オイルです。

ジメチコンなどの鎖状シリコーンなどに比べると比較的軽めのエステオイルで、金属アレルギーの心配の少ない酸化チタンのみの配合です。

やや白浮きしやすい素材ですが肌への安全性という意味では最も安心感があります。
保湿成分はBG・ベンチレングリコールが入っており、乳化剤は肌への負担の少ない非イオン系界面活性剤(ステアリン酸ソルビタン)を使用しています。

全体的に敏感肌への負担を小さくしようという工夫がうかがえます。
強力なクレジングを必要としないクリーム処方に非アレルゲン性の酸化チタンベース、その他皮膚刺激の少ない成分をメインに使用しています。

肌荒れ予防成分としてグリチルリチン酸2Kなども配合してあるので、敏感肌の方でも比較的安心して使用できる内容と言えます。

UVミルクEX

ノブ UVミルクEXの商品画像
  • メーカー名:ノブ
  • 商 品 名:UVミルクEX
  • 価   格:2,160(税込)
  • SPF32/PA+++

クリームタイプなので水と馴染みやすく、落とす際にクレジングは必要なくお湯でもしっかり洗えば落とせる成分構成です。

ベース剤にその他低刺激性の水溶性保湿剤BGと紫外線散乱剤の酸化亜鉛を加えているのみで、単純な皮膚刺激の原因となる成分は見られません。

肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸K2の配合なども相まって、敏感肌向けという評判に背かない成分処方と思われます。
洗浄しやすく皮膚刺激のある成分が用いられてないので、敏感肌の方や子供用としても使いやすいと思われます。

ただ、酸化亜鉛が使われているので金属アレルギーの懸念がありますので亜鉛アレルギー持ちの方は気を付けてください。

それ以外はとてもいい内容で使用感はつけた時はややしっとりする感じですが、しばらくするとどちらかというとサラサラ感が際立つようです。

ほとんどべたつかないため単純な使用感も非常に良好です。
低刺激の日常生活用日焼け止めとしてはアレルギーの懸念さえ除けばなかなかの良品だと思います。

紫外線散乱剤は、紫外線を防ぐために必要な成分の一つです

紫外線散乱剤は紫外線を反射して肌を守ります。
ファンデーションにも含まれていることが多く、ファンデするだけでもある程度の紫外線対策が出来る事が分かりました。

吸収剤のように化学変化が起こらない為、肌に優しいです。
乾燥しにくく構造的にも長持ちしやすい点もメリットでした。

デメリットとしては、汗に流されやすい点や肌触りのいいものが少ない点が吸収剤に比べると劣るということが挙げられます。
また、色ムラが起こりやすく、化粧との相性が悪い物もあるので、使いにくい商品もあることもデメリットといえるでしょう。

安全面で考えれば散乱剤の方が良いのですが、使用感では吸収剤に軍配が上がります。
組み合わせた商品を使うことで、ある程度安全で使用感が良い商品が多くなっていますので、そういった商品を使うことをおすすめします。

 

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